TELMステップ3:覚えた英文を自分の場面で使う
TELM(Tai’s English Learning Method)の7ステップのうち、ここではステップ3の「覚えた英文を自分の場面で使う」をお話しします。ここがTELMの核心です。
市販の教材では手に入らない部分でもあります。ここでつまずく方がいちばん多く、そしてここを越えられるかどうかで結果が変わります。
会話とは、一人で行う同時通訳です
ステップ2で音読と暗記をしても、ネイティブの前で瞬時に正しい英文を作るのはまだ難しいはずです。
テニスに例えると分かりやすいと思います。フォームを覚えて何度もボールを打ち返す練習をしても、実際の試合では相手の動きに合わせて瞬時に判断し、対応しなければいけません。英語も同じで、状況に応じて適切な文法や表現をすぐ使えるようになる必要があります。
そのための訓練が瞬間独り同時通訳(ISI)です。
なぜこの名前なのか
私たち日本人が何かを英語で表現するとき、まず頭の中でぼんやりと言いたいことをイメージします。それを言語化するのですが、初心者のうちはまず日本語が思い浮かびます。その日本語を瞬間的に英語に変換し、同時に口から英語を出す。
このイメージから日本語、日本語から英語という流れが、同時通訳者の頭の中で起きていることとまったく同じです。ですから私はこれを瞬間独り同時通訳と名付けました。
同時通訳者は、どんな日本語が来ても瞬時に英語に変えられなければ仕事になりません。会話も同じです。違うのは、その日本語が相手のものか自分のものかだけです。
やり方
日本語の文を見て、それを英語に訳しながら声に出します。話し相手は要りません。一人で毎日できます。
大事なのは、覚えた英文をそのまま言うのではなく、自分の状況に置き換えることです。「この文を自分ならいつ言うだろう」と考えて、自分の文脈で言い直す。この作業を通してはじめて、実際の会話で出てくるようになります。
音読を100回するより、応用練習を10回するほうが効果があります。
紙に書いてはいけません
必ず口頭でやってください。実際の会話には紙もなければ、文の構造を考えている時間もないからです。スポーツや楽器と同じで、正しい形が口から自動的に出るまで声に出して繰り返します。
文法ごとに、使うタイミングを研究する
ステップ2でお話ししたとおり、関係代名詞の例文を100文暗記しても、どのタイミングで関係代名詞を使うのかは別の問題です。
ですから、瞬間独り同時通訳をやりながら、この文法はどんな場面で出番が来るのかを徹底的に研究してください。関係代名詞だけでなく、他の文法もすべて同じようにやります。これを続けるうちに、文法を会話のなかで自由に使いこなせるようになっていきます。
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万能表現で語彙の壁を回避する
もう一つ、変換を助ける技術があります。万能表現(VPE)です。
一つの英語表現で複数の日本語をカバーできる言い回しを持っておくと、知らない単語に出会っても言い換えでしのげます。難しい日本語が浮かんだときは、まず簡単な日本語に置き換えてから英語にする。この癖をつけるだけでも、止まる回数がはっきり減ります。
さらに詳しく
- 英語独り同時通訳の具体的な勉強法
- 独り同時通訳:練習用の日本語文と英訳例
- 一人で英語を話す練習をしているときに英文は書いてはいけない
- 同時通訳のプロセスを応用し、英語を文頭から作れるようにする
- 難しい日本語は簡単な日本語に変換してから英語に訳していく
- 英語を話す際は、母国語を最大限に活用する
- 日本語の文章を元に、スラスラと正確な英語に訳していく方法
- 英語で長い文章を話すときのコツ
- 英訳本を用いたスピーキング練習法
- 日英通訳トレーニングを英会話に活かす
- 英会話を日本語並みに話せるようになる完全ガイド
次のステップ
ここまでで話す力の土台ができました。ステップ4からは読む力に移ります。
- 前のステップ → ステップ2:英文を音読して暗記する
- 次のステップ → ステップ4:精読と速読を練習する