TELMステップ5:精読と速読をリスニングに応用する
TELM(Tai’s English Learning Method)の7ステップのうち、ここではステップ5の「精読と速読をリスニングに応用する」をお話しします。
ステップ4で予測読み(FCC)をお話ししました。予測、修正、確認の3つです。これを全ての文法でできるようになれば、理論上は世の中の英文をすべて速読で理解できます。ステップ5では、その処理方法をそのまま音に応用します。
リスニングは意味の理解が最後に来ます
4技能のなかでリスニングがいちばん難しい、というのは多くの方が実感しているとおりです。ただし、難しさの中身は二つに分かれます。音を聞き分けられるかと、意味を理解できるかです。
音のほうは、ステップ0で初日から並行して鍛えてきました。ですからこのステップに来たときには、音の土台はもう何か月も育っています。ステップ5が扱うのは残りの半分、意味の理解のほうです。
そして意味の理解には、読む力が要ります。読めない英文は聞けないという語学の原則があるからです。何度読み返しても理解できない英文を、ネイティブに読んでもらえば理解できる、ということは大人の私たちには起こりません。
聞き取れないとき、原因を切り分けてください
何回聞いても分からない英文があったら、次の順で確かめます。
- そもそも音を特定できていますか。できていないなら、原因はステップ0です。発音のルールとディクテーションに戻ってください
- 音は取れたのに意味が分からない。では、同じ文を文字で読んだら理解できますか
- 読めば分かる。それならリスニングの練習量が足りないだけです。このステップを続けてください
- 読んでも分からない。速読か精読の力が足りません。ステップ4に戻ります
- 精読もできない。文法力が足りません。ステップ1に戻ります
このようにTELMの7ステップは、詰まった場所からどこへ戻ればいいかが分かるように組んであります。
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何を聞くか、どの順番で聞くか
音を取る練習と意味を取る練習が回り始めたら、素材を上げていきます。
- 発音教材
- 海外ドラマ
- 昔の洋画
- 現代の洋画
海外ドラマを先にお勧めします。いろいろな層の人が見ることを想定しているので、スラングをあまり使わず、万人に理解しやすい表現をセリフに使っているからです。役者の発音もきれいな方が多い。
一方、映画はスラングが多く、その役者独特のアクセントも入るので、聞き取りがいちばん難しくなります。昔の映画のほうが、役者がセリフをはっきり発音してくれることが多いです。
よく聞く「字幕なしで映画を楽しむ」という目標ですが、そこまで行くには最低でも3年は見ておいたほうがいいでしょう。
聞き流しはしないでください
字幕つきの動画を使って、しっかり文法解釈もしてください。分からない単語は一つずつ英和辞書で調べます。そうやって、一発で聞き取れる英文の数を増やしていきます。
聞き流しで自然に聞き取れるようにならないのは、処理のやり方そのものを鍛えていないからです。
ここまでやると、TOEICや英検1級のリスニングスピードがとても遅く感じるようになります。
さらに詳しく
- 英文を頭から聞いて理解する方法
- 精聴なき速聴は誤聴しているのと同じである
- 速読が早くなればなるほどリスニング力に活かされる
- TOEIC等の試験の英語は聞き取れるが、生の英語が聞き取れない理由
- 洋画や海外ドラマを字幕なしで聞き取れるようになるためには
- オススメのリスニング無料学習サイト
- 英語は聞いているだけで自然と聞き取れるようになるか?
次のステップ
ステップ6は書く力です。日常会話ができれば十分という方は飛ばしていただいて構いません。論文やビジネス文書を書く必要がある方だけ進んでください。
- 前のステップ → ステップ4:精読と速読を練習する
- 次のステップ → ステップ6:きちんとした文章を書けるようにする