英語の文法:to不定詞の副詞的用法と構文

to不定詞の副詞的用法は、日常会話において頻繁に使われます。また、これらの構文(in order toやtoo toなど)は必ず体得すべきものです。ここでは、副詞的用法や会話でもよく使われる構文を解説していきます。ちなみに、その他のto不定詞の用法は名詞的用法や形容詞的用法があります。これら2つの用法は下記ページで詳しく解説しています。

>> 英語の文法:to不定詞の基礎、使い方

to不定詞の副詞的用法

副詞的用法では、to不定詞が副詞句としての役割を果たします。副詞的用法には、「目的」「結果」「原因」「理由」の4つの概念があります。1つずつ見ていきましょう。

目的用法

その名の通り目的の意味を表し、「~するために」となります。例文で確認しましょう。

私は英語を話すために海外に行った。
I went abroad to speak English.
= To speak English, I went abroad.

副詞なので、上記のようにto不定詞を文頭に持ってくることもできます。また、toの部分をin order toやso as toと言い換えもできます。ただこれらはやや硬めの表現です。

また、in order toに関しては上記のtoと同じく文頭に持ってくることもできることも覚えておきましょう。

私は英語を話すために海外に行った。
In order to speak English, I went abroad.
= I went abroad in order to speak English.
= I went abroad so as to speak English.

to不定詞の否定の作り方

to不定詞の否定は下記のようにin order not toやso as not toで表します。

見つからないように静かに歩いた。
I walked silently not to be found.
= I walked silently in order not to be found.
= I walked silently so as not to be found.

to不定詞の結果用法

これは「~した結果…」という意味になります。結果用法のときはto不定詞を文頭に持ってくることはできませんので注意してください。例文を見てみましょう。

彼は大きくなって医者になった。
He grew up to be a doctor.

never to doとonly to do

結果用法の慣用表現にnever toとonly toがあります。never toは「~したまま二度と~ない」、only toは「~したが(結局)~だ」という否定的な意味になります。

彼はその国に行ったが、二度と帰ってこなかった。
He went to the country, never to come back.
彼は試験を受けたが落ちてしまった。
He took the exam only to fail in it.

to不定詞の原因と理由用法

これは感情を表す形容詞と共に使われます。例文で確認しましょう。

彼女に会えて幸せだ。
I am happy to see her.

彼が試験に受かったと聞いて私は嬉しい。
I’m glad to hear that he passed the exam.

彼を助けてくれるとはなんてあなたは親切なのだろう!
How kind you are to help him!

形容詞・副詞を修飾するto不定詞

be ready to doで「~する準備ができている」という意味になり、これはready(形容詞)を修飾するto不定詞です。例文を見てみましょう。

私は出かける準備ができている。
I am ready to go out.

他にもeasy, hard, difficultなどがあります。このような場合はやや特殊な文体となります。まずは例文を見てみましょう。

彼は話しかけやすい人だ。
He is easy to talk to.

彼は話しかけにくい人だ。
He is difficult to talk to.

この本は読みにくい。
This book is hard to read.

上の2文のように、本来2つ目のtoである前置詞の目的語であったhimを主語に置き、最後が前置詞のtoで終わる文章となります。また、readもこの文章では他動詞として使われており、うしろに目的語が必要ですが、この文体に関しては不要です。

ちなみに、下記のように仮主語のitを使って表すことも可能です。

彼は話しかけやすい人だ。
It is easy to talk to him.

彼は話しかけにくい人だ。
It is difficult to talk to him.

この本は読みにくい。
It is hard to read this book.

仮主語のitについての詳しい内容は下記ページをご覧ください。

>> 仮主語のitの作り方

too+形容詞・副詞+to、形容詞・副詞+enough to、so+形容詞+副詞+as to

enough toとso~as toは「大変~なので、十分に~なので」という意味です。too~toは、「とても~なので~できない」という意味になります。これらは日常英会話でよく使われます。例文を見てみましょう。

彼はとても頭が良いので一人で勉強できる。
He is smart enough to study alone.
= He is so smart as to study alone.

このお茶はとても苦いので飲めない。
This tea is too bitter to drink.

それは信じがたいな。
That’s too good to believe.

※be too good to believeで、「~は信じがたい」という決まり文句です。

また、形容詞のあとには名詞も持ってくることができます。

たくさんのバッグがあって選べない。
I have too many bags to choose from.

enoughに関しては、形容詞として「十分な」という意味で使うこともできます。

彼はフェラーリを買うための十分なお金を持っていた。
He had enough money to buy a Ferrari.
※フェラーリは社名ですが、フェラーリの車を表す場合は不定冠詞をつけます。

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