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ここでは、itの特別用法と、仮主語のitについて解説します。どちらとも会話でとても頻繁に使われ、かなり便利な表現です。ここでしっかりと覚え、いつでも使えるようにしましょう。
Itは代名詞の「それ」という意味の他に、時間、距離、天候、温度、明るさ、季節などを表すときに主語として使われます。また、状況のitという用法もあります。それでは、これらを順番に見ていきましょう。
英語は主語が必ず必要な言語です。上の文のように、日本文では主語が省略されていても英語では主語をつける必要があります。ちなみに、上の質問文は決まり文句ですのでこのまま覚えてしまいましょう。
「How far is it from ~ to ~?」は決まり文句ですので、このまま覚えてしまいましょう。
今日はとても暑いです。
It’s very hot today.
今は夏です。
It’s summer now.
漠然とした状況の中で、話し手と聞き手がお互いに「主語が何か」を分かっているときに使います。決まり文句になっている表現が多いため、かたまりで覚えてしまいましょう。以下に例文をいくつか挙げます。
私の番だ。
It’s my turn.
くすぐったい。
It tickles.
to不定詞や名詞節は名詞の役割を果たすので、主語に持ってくることができます。しかし、その主語が長くなってしまうと頭でっかちになってしまいます。その結果、文章のバランスが全体的に悪くなります。
それを避けるために、主語にitを置き、本当の主語の部分は後ろに持ってくるという文章の作り方をします。このItの用法を仮主語のitと呼びます(形式主語とも呼ばれます)。そして、本当の主語の部分を真主語と呼びます。以下の例文で確認しましょう。
上の例文ではItが仮主語、to master Englishが真主語です。To master Englishを主語にすると頭でっかちになってしまいます。それをItで代用し、to master Englishを文章の最後に持ってきます。次に、名詞節が主語にくるパターンを見てみましょう。
that he is telling a lieが真主語で、主語をItで代用しています。ちなみに、thatは省略可能であり、会話ではよく省かれます。
仮主語のitは間接疑問文と一緒に用いることもできます。下の例文で確認しましょう。
誰が来ようが構わない。
Who will come doesn’t matter.
= It doesn’t matter who will come.
ネイティブは多くの場合、仮主語のitを使う傾向があります。文章が頭でっかちになることを避けるためでもありますが、英語では一番言いたいことを先に明確にする言語だからです。上の文章では、「確かではない」と「構わない」が一番伝えたいことになります。この他にも、what, where, when, how, why, which, whoseも持ってくることができます。