TELMステップ6:リアルの英語の触れる

ここではTELMステップ6である「リアルの英語に触れる」についてお話しします。

前回のステップ5では、F&C Techniqueをリスニングに応用する方法の入口をお伝えしましたね。覚えていますか?

実は、ステップ1から5までは私から教わらないと絶対に身につけられない内容なのです。

なぜか?独り同時通訳練習法とF&C Techniqueは私が独自に開発したメソッドだからなんです。

独学で英語を効率よく身につけられない理由は、まさにここにあるんですよ。

でも、TELM式7ステップで1から5までをしっかりと身につけた人は、これからは独学でやっていけます。

ステップ6と明日お話するステップ7は、もう独学の段階なのです。

ステップ1から5まで学習した人は、一人でも英語力を伸ばすための基礎力が十分についている状態です。

あとはどこまで英語力を伸ばしたいかは、その人一人一人の最終目標次第ですね。

そして、ステップ6からが英語の学習が一気に楽しくなります!

リアルの英文に触れていく中で、自分が興味がある分野について情報収集をしつつ、同時に英語の勉強までできてしまうから。

だからここまでくると、もはや英語を勉強しているという感覚がなくなっていくんですよ。

ステップ1からステップ5までは、英語をゼロから始める方であれば1年半で全部学ぶことができます。

だから、なるべく早い段階でステップ5まで終わらせて、英語が本当の意味で楽しくなるステップ6以降に進んでいきましょう!

リアルの英文を読みつつ真の単語力をつける

これは、あなたが読みたい本や観たい映画やニュース、ドラマ、YouTubeなどを使っていきます。映画やニュースなどを見る場合、できれば字幕がついているものが望ましいですよ。

そして、英文を読んだり聞いたりしながら、ネイティブが実際にどのように文法を使っているかを研究してください。

「なるほど、ネイティブはこのような文脈で分詞構文を使うのか」「この流れで倒置構文を使うのか」というように、一文一文に対してネイティブが使う文法を意識しながら英文を読んだり聞いたりしていきます。

そして、ステップ3、4、5で学んだF&C Techniqueを使い、英文を完璧に理解するということも心がけてくださいね。

英文解釈がしっかりできていれば、ステップ7で行う自分がその表現を応用する練習をする際に役立ちます。

また、ステップ6の段階では単語力も爆発的に伸びていきます。

よく英単語帳で単語を覚えている人を見かけますが、僕はオススメしません。

なぜなら、語法とコロケーション力を鍛えられないからなんです。

例えば、「与える」という単語を今からできるだけ言ってみてください。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

どうでしょう?あなたは何個思いつきましたか?

それでは「与える」の単語例を挙げますね。

give, provide, supply, offer, award, present, grant, bestow, confer, etc.

こういった単語があります。

英単語帳であれば、上記の単語はほぼ間違いなく載っていますよね。でも、これを英会話の中で使い分けることはできますか?

もしあなたが上の単語を単体で覚えていたら、使い分けることは不可能でしょう。

また、英和辞書などに書かれているそれぞれの単語のニュアンスの違いを覚えたとしても、英会話の中で一瞬で使い分けることはできませんし、使う人の主観が入ってしまいます。

そのため、使い間違えることはよくあるのです。

だから、僕は一貫して英単語は語法とコロケーションで覚えるようにとこれまでお伝えしてきました。

先ほど挙げたgive, provide, supply, offer, award, present, grant, bestow, conferがどのように使われるかは、全部語法とコロケーションで決まっています。

例えば、grantは「権限、アクセス」といった概念の名詞と相性が良いんです。

そのため、

許可を与える → grant permission
〜する権限を付与する → grant authorization to do
〜へのアクセスを与える → grant access to

といったように使われます。

そしてconferですが、これは「学位」系の概念を持つ単語と相性が良いんです。

学位を授与する → confer a degree

のように使われます。

このように覚えていけば、「与える」という単語を文脈によって正確にそして瞬時に口から出すことが可能になるんです。

語法とコロケーションの習得方法

そしてこの語法とコロケーションの身につけ方ですが、たくさんリアルの英文に触れることなのです。

例えば、grantが使われている英文に100回くらい出会って行くと、

「なんかgrantはこの名詞と相性がいいな」
「grantは後ろにto不定詞を持ってこれるのか」

とだんだんと分かっていきます。

これが本当の語彙力です。

私たち日本人も、日本語を覚えるときは上記のようなプロセスで覚えています。

なので、ステップ1〜5で文法力と精読力を身につけたのであれば、僕たちが日本語を覚えたようなプロセスで英単語力も上げていくことが可能なんです。

このようにして、真の語彙力をステップ6で上げていきましょう!

次のページでは、いよいよ最後のステップ7「自分が気に入った表現を盗む」について解説をしていきますね。

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