英語の語法を学ぶ重要性

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単語の暗記は、スピーキング、ライティング、リーディング、リスニングの4技能を向上するために非常に重要です。ところが、多くの学習者が単語を単体で暗記しています。

例えば、中学や高校での英単語の試験のときに、ノートの左側に英単語を書き、その横に日本語訳を書いて覚えたという人は多いと思います。ただ、この暗記法ではスピーキングやライティングで単語を使いこなすことは不可能です。なぜなら、それぞれの単語には語法やコロケーションというものがあるからです。

ここでは、語法について詳しく解説をしていきます。コロケーションについては、「コロケーションの重要性」の記事をご覧ください。

目次

語法とは何者か

以下に、語法の例を挙げます。まずは下記の日本語を英訳してみてください。

この本は彼女のレポートを書くのに役立つ。

「役立つ」に相当する英単語として、usefulが思いついたとしましょう。では、「~に役立つ」と言いたい場合はどうすればよいでしょうか。これは、usefulのあとにくる前置詞を知っていないといけません。

正解は、be useful for~です。全文を英訳すると、以下のようになります。

This book is useful for writing her report.

多くの学習者は、useful to writeのようにto不定詞を持ってきます。ただ、usefulの語法上、to不定詞を持ってくることはできません。

では、「この問題の改善」は何と言うでしょうか。答えは、「improvement in this problem」となり、前置詞はinを使います。何も考えないでいると、「~の」とあるのでof を使ってしまいがちです。しかし、「~の改善」に対する訳でimprovementを使う場合は、うしろはinを置くという語法があるのです。

上記の例文は、forやinなどの前置詞に関する例でした。語法は他にも、動名詞やthat節、to不定詞、疑問詞など多岐にわたります。

例えば、「それを実行することを提案する」と言いたい場合はどうでしょう。もしsuggestを使うのであれば、「suggest carrying it out」のように、carryという動詞の後ろにingを付けて動名詞に変化させます。

語法上、suggestの後ろにto不定詞は持ってこれないという決まりがあるため、「suggest to carry it out」とは言えません。ただ、ネイティブでもsuggest to carry it outと言う人がたまにいますが、非標準英語とみなされます。

こういったことを理解するためにも、基礎となる文法知識を蓄えておくことが重要です。動名詞やthat節などの意味が分からなければ、正しい英文を聞くことはできません。

また、辞書を見てみると、各単語の語法の説明欄には文法用語が並んでいます。これらを理解するためにも、文法を暗記しておかなければいけません。

このように、語法は単語によってそれぞれ違うため、1つ1つ着実に覚えていかなければなりません。特に、少し違っただけで意味が変わってしまう単語は要注意です。この違いを分からないでいると、聞いている側が混乱してしまう原因となってしまいます。例えば、forgetの語法が良い例でしょう。下記の例文を見てください。

I forgot to say it to her.
I forgot saying it to her.

この2つの違いはなんでしょうか。上の訳は、「彼女にそれを言うのを(うっかり)忘れた」です。一方下の訳は、「彼女にそれを言ったことを忘れた」となります。このように、英単語のわずかな違いで大きな意味の相違が生じます。

もう1つ気を付けておかなければならないことは、語法は時代の変化に従って変わることもあるということです。例えば、「彼にその情報を提供する」に対する語法は通常以下のようになります。

I provide the information for him.

以前は「~に」の部分はforが正しい語法でした。最近の辞書を見てみると、forかtoでも良いとされています。

このように、言葉は生き物なので少しずつ変わっていきます。そのため、私たちも常に新しい語法をひたすら暗記していかなければいけません。英和辞書はなるべく最新の物を利用し、新しい語法で単語を覚えていく必要があります。


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