文型と文の種類 (更新: 2026年10月6日)

英語の文法:itの特別用法、仮主語のitの作り方

仮主語のitとは、長い主語の代わりに文頭に置くitのことです。

本当の主語は文の後ろに回し、これを真主語と呼びます。

仮主語のitは形式主語とも呼ばれます。

itの特別用法とは、時間や距離、天候などを表す主語のitのことです。

ここでは、itの特別用法と、仮主語のitについて解説します。どちらとも会話でとても頻繁に使われ、かなり便利な表現です。ここでしっかりと覚え、いつでも使えるようにしましょう。

itの特別用法:時間と距離を表すit

Itは代名詞の「それ」という意味の他に、時間、距離、天候、温度、明るさ、季節などを表すときに主語として使われます。また、状況のitという用法もあります。それでは、これらを順番に見ていきましょう。

時間を表すit

今何時ですか? 5時です。
What time is it?  It is five.

英語は主語が必ず必要な言語です。上の文のように、日本文では主語が省略されていても英語では主語をつける必要があります。ちなみに、上の質問文は決まり文句ですのでこのまま覚えてしまいましょう。

距離を表すit

ここから学校までどのくらいですか? 約1マイルです。
How far is it from here to your school? It’s about a mile.

「How far is it from ~ to ~?」は決まり文句ですので、このまま覚えてしまいましょう。

天気・明るさ・季節と状況を表すit

天気や温度を表すit

もうすぐ雨(雪)が降ります。
It’s going to rain (snow) soon.

今日はとても暑いです。
It’s very hot today.

明るさと季節を表すit

この部屋は暗いです。
It’s dark in this room.

今は夏です。
It’s summer now.

状況のit

漠然とした状況の中で、話し手と聞き手がお互いに「主語が何か」を分かっているときに使います。決まり文句になっている表現が多いため、かたまりで覚えてしまいましょう。以下に例文をいくつか挙げます。

終わりです。
It’s over.

私の番だ。
It’s my turn.

くすぐったい。
It tickles.

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仮主語のitとは

to不定詞や名詞節は名詞の役割を果たすので、主語に持ってくることができます。しかし、その主語が長くなってしまうと頭でっかちになってしまいます。その結果、文章のバランスが全体的に悪くなります。

それを避けるために、主語にitを置き、本当の主語の部分は後ろに持ってくるという文章の作り方をします。このItの用法を仮主語のitと呼びます(形式主語とも呼ばれます)。そして、本当の主語の部分を真主語と呼びます。以下の例文で確認しましょう。

英語をマスターするのは難しい。
To master English is hard.(to不定詞を主語に置いた文)
= It is hard to master English.(仮主語のitを主語に置いた文)

上の例文ではItが仮主語、to master Englishが真主語です。To master Englishを主語にすると頭でっかちになってしまいます。それをItで代用し、to master Englishを文章の最後に持ってきます。次に、名詞節が主語にくるパターンを見てみましょう。

彼が嘘をついていることは明らかだ。
That he is telling a lie is clear.
= It is clear (that) he is telling a lie.

that he is telling a lieが真主語で、主語をItで代用しています。ちなみに、thatは省略可能であり、会話ではよく省かれます。

間接疑問文と共に用いる仮主語のit

仮主語のitは間接疑問文と一緒に用いることもできます。下の例文で確認しましょう。

彼が来るかどうかは確かではない。
Whether he will come or not is uncertain.
= It is uncertain whether he will come or not.


誰が来ようが構わない。
Who will come doesn’t matter.
= It doesn’t matter who will come.

ネイティブは多くの場合、仮主語のitを使う傾向があります。文章が頭でっかちになることを避けるためでもありますが、英語では一番言いたいことを先に明確にする言語だからです。上の文章では、「確かではない」と「構わない」が一番伝えたいことになります。この他にも、what, where, when, how, why, which, whoseも持ってくることができます。

よくある質問

仮主語のitとは何ですか?

長い主語の代わりに文頭に置くitのことで、形式主語とも呼ばれます。本当の主語は後ろに回し、これを真主語と呼びます。It is hard to master English. では、Itが仮主語、to master Englishが真主語です。

仮主語のitを使うのはなぜですか?

主語が長くなって、文が頭でっかちになるのを避けるためです。主語が長いと、文章全体のバランスが悪くなります。また、英語は一番言いたいことを先に明確にする言語だからです。

that節が主語の文は仮主語のitでどう書き換えますか?

主語にItを置き、that節を文の最後に回します。That he is telling a lie is clear. は It is clear (that) he is telling a lie. になります。このthatは省略でき、会話ではよく省かれます。

itが主語になるのはどんな時ですか?

「それ」の意味のほかに、時間、距離、天候、温度、明るさ、季節を表すときです。What time is it? や It’s dark in this room. がその例です。話し手と聞き手が分かっている状況を指す It’s my turn. のような使い方もあります。

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