英語の文法:時制の一致を受けない文

ここでは、時制の一致について学習をしていきます。これは日本語には存在しない概念であり、日本人が慣れるには練習が必要です。そのため、この文法に関する知識をつけたらあとは何度も例文の音読・暗記をするようにしましょう。

時制の一致とは

文章中のメインの動詞(主節内の動詞)が過去形や過去完了形の場合、その後に続く動詞(従属節内の動詞)の時制も一緒に過去へ1つずれることを時制の一致と言います。以下の例文で確認してみましょう。

彼女は私に「疲れている」と言った。(過去形)
She told me that she was tired.

※She told meが主節
※that she was tiredが従属節

この場合、She toldと過去形になっているため、その後に続く英語も過去形になっています。一方、主節の動詞が現在形、現在完了形、未来形などの場合は、従属節の動詞は時制の一致を受けません。

あなたは頭が良いのは知っている。(現在形)
I know you are smart.

「数年後に経済は悪化する」と私はずっと言い続けてきた。(現在完了形)
I have said for a long time that the economy is going to be worse in a few years.

「そこへは行かない」と彼に言うつもりだ。(未来形)
I will tell him that I won’t go there.

また、主節の時制が過去形や過去完了形でも、従属節の動詞が時制の一致を受けない場合があります。以下で詳しく解説していきます。

時制の一致が起きない場合

主節の動詞の時制が過去形や過去完了形の場合、時制の一致が起きるのが原則です。しかし、以下の条件の場合は時制の一致が起きません。

不変の真理や社会通念を表す

過去からこの先も変わらないであろう事柄を表現する場合、時制の一致を受けません。以下の例文で確認しましょう。また、ことわざ内の動詞は、時制の一致を受けません。

彼はよく、時は金なりと言っていた。(ことわざ)
He would often say, time is money. 

彼は、人間はいつかは死ぬと言った。(不変の真理)
He said that man is mortal.

現在の状態・習性・職業などを表す

会話でもよく使われる、時制の一致の例外です。従属節の動詞は、時制をずらしてもずらさなくてもよいので、スピーキングでも使いやすいです。

彼は昨日、彼女に「自分は大学生だ」と言った。
He told her yesterday that he is (= was) a college student.

彼が上記のこと言った時点で、彼がまだ大学生である場合は時制の一致を受けなくても良いです。ただし、もし彼が大学生ではない場合、下の例文のように時制の一致を受けます。

彼は数か月前、彼女に「自分は大学生だ」と言った。(もう大学生ではない)
He told her a few months ago that he was a college student. 

私は昨日、初めて彼女に会ったとき「なんて可愛いんだ!」と思った。
The first time I met her yesterday, I thought how cute she is (= was).

彼女の可愛さは将来においても変わらないので、時制の一致を受けなくても大丈夫です。

歴史上の事実

歴史において言及する場合は、時制は常に過去形となり、過去完了形は使えません。

皆は、第2次世界大戦が1945年に終結したことを知っていた。
Everyone knew that the World War 2 ended in 1945.

仮定法内の動詞

主節の動詞が過去形か過去完了形であり、従属節内で仮定法が使われた場合、仮定法内の動詞は時制の一致を受けません。ただし、仮定法特有の「時制を1つ過去にずらす」というルールは適用されます。以下の例文で確認しましょう。

彼は「お金をたくさん持っていれば車が買えるのに]」と言った。
He said that if he had much money, he could buy a car.

「彼はお金をたくさん持っていたならば車が買えたのに」と言った。
He said that if he had had much money, he could have bought a car.

このように、主節の動詞は「said」という過去形ですが、仮定法内の動詞は時制の一致を受けません。しかし、以下のように仮定法内で関係詞などの従属節が使われた場合、時制の一致を受けない場合があります。

もしお金をたくさん持っていれば、私が5年前から欲しかった車を買えるのに。
If I had much money, I could buy a car that I have wanted since 5 years ago.

このように、「車がほしい」という事実が今でも変わっていない場合、時制の一致を受けずに現在完了形が使われます。

まとめ

時制の一致は日本語には存在しない概念です。そのため、使いこなすには何年もの練習が必要となります。スピーキングで使うコツとして、主節の動詞の時制を覚えておくことが重要です。

最初のうちは、長い文章を話している中で主節の動詞の時制が何だったのかを忘れてしまうことがよくあります。そうならないためにも、時制に関しては特に意識しながら英語を話さなければいけません。

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