動詞のしろに副詞や前置詞、名詞がつき、1つの動詞としての役割を果たすものを句動詞と言います。ここでは以下の句動詞の種類を見ていきます。
- 自動詞+副詞
- 他動詞+副詞
- 動詞+前置詞
句動詞は、特に日常会話の中で頻繁に使われる動詞です。また、句動詞の種類は非常に多いので、全てをネイティブと同じように使いこなすことは非常に困難です。
そのため、私たち日本人は、句動詞の他に1語で済ますことができる動詞も使いこなすほうが簡単になります。例えば、「中止する」を句動詞で表すのであればcall offですが、1語で表すとcancelとなります。このように、1語で表すほうが、私たち日本人にとっては覚えやすいです。
自動詞+副詞
自動詞は他動詞と違い、動詞の後ろにはhimやbookといった目的語の役割を果たす名詞を置くことができません。そのため、以下のような例文となります。
She ran away. 気を付けて!
Watch out!
このように、awayやoutといった副詞の後に名詞を持ってくることができません。
他動詞+副詞
他動詞+副詞の場合は、後ろにその目的語となる名詞が必要となります。また、他動詞+副詞の場合はこの間に名詞を置くことも可能です。以下の例文で確認しましょう。
Turn down the volume, please.
=Turn the volume down, please.
ただし、目的語がhimやit、thisなどの代名詞の場合は、副詞の後ろに置くことはできません。
Turn it off.
上記の文章を、「Turn off it」とは言えません。
動詞+前置詞
この形は必ず、他動詞の役割をします。動詞が自動詞だとしても、前置詞の後ろには必ず目的語が必要だからです。なおこの形は、「他動詞+副詞」と違い動詞の後に目的語を持ってくることはできません。
He looked at her.
この問題について調べます。
I will look into this problem.
以上が基本的な句動詞の種類です。動詞が自動詞か他動詞かは、辞書で1つ1つ調べなければいけません。各動詞の見出し語に、必ず句動詞のセクションが設けられています。そこで自動詞か他動詞かを確認することができます。
句動詞は会話で非常によく使われますが、日本人にはなかなか使いこなすことが難しいです。同じ動詞でもその後にくる副詞、前置詞が違うだけで意味が大きく変わり、またその種類が膨大だからです。
多くの句動詞は1語の動詞と言い換えることが可能です。例えば「運動する」の句動詞はwork outですが、1語で表すとすればexerciseが使えます。そのため、初めのうちは1語の動詞を使うほうがスピーキングにおいては簡単です。徐々に慣れていくにしたがって、句動詞を使いこなす練習をしていきましょう。