ここでは、関係代名詞の制限用法と非制限用法について学習していきます。この使い分け方は、ライティングにおいて必須となります。使いこなせない人が多いので、ここでしっかりと学習してください。
制限用法と非制限用法
先行詞を形容詞的に修飾することを、制限用法と言います。以下の例文を見てください。
I have two sons who are doctors.
先行詞について補足説明を加えることを、非制限用法と言います。この用法では、先行詞のあとにカンマをつけます。例文を見てみましょう。
I have two sons, who are doctors.
(医者である2人の息子の他にも子供がいるというニュアンス)
I have two sons, who are doctors. (非制限用法)
(子供は医者である2人の息子のみ)
スピーキングで制限用法か非制限用法かを使い分ける場合、非制限用法では先行詞のあとにポーズを置きます。以下の場合は、全て非制限用法が使われます。
・先行詞が固有名詞
Bob, who works for that shop, seems to quit soon.
・先行詞である名詞が1つ(1人)しかいないと考えられる場合
The earth, which moves around the sun, is called a planet.
・文脈で先行詞が何かを特定できる場合
I bought a new car yesterday. The car, which is Ferrari, is really cool.
・先行詞が同じ種類の物を全て指す場合
The students, who study really well, should be praised.
もしこれを制限用法にすると、「よく勉強する生徒の他にあまり勉強もしない生徒もいる」というニュアンスになります。
The students who study really well should be praised.
関係代名詞(非制限用法)を使うポイント
非制限用法は、先行詞に付加的な説明を加える時に使用されます。実際にスピーキングで使うときは、先行詞となる単語を話してそれについて少し説明を加えたいときに非制限用法を用いるとよいです。
ライティングでは、非制限用法を使う場合は先行詞のあとにコンマがあるかどうかで判断できます。しかし、スピーキングの場合はそれができません。そのため、先行詞を言ったあとに少しだけポーズを置きます。
Dr Smith, who graduated from the University of Hawaii, is now famous around the world.
このように、Dr Smithと言ったあとにポーズを置き、ここで彼について付加的な説明を加えたい時にwho graduated from the University of Hawaiiと言います。
これを使いこなすコツとしては、非制限用法を使うつもりである程度頭のなかで考えてから話し始めるのではなく、文頭からもう英語を話しだしてしまいましょう。そして、先行詞に説明を加えたいと思ったらそこで初めて「非制限用法を使おう」となります。
このような発想法で文章を作っていけば、非制限用法がどんなシチュエーションで使えるかが徐々に感覚でわかってきます。