TELMステップ5:精読と速読スキルをリスニングに応用

ここではTELMステップ5である「精読と速読スキルをリスニングに応用する」についてお話しします。

前回のステップ4では、僕のオリジナル速読テクニックであるF&C Techniqueについてお話ししましたね。覚えていますか?

速読をマスターするには、Forecast(予測)、Correction(修正)、Confirmation(確認)の3つが大切です。

これを全ての文法でできるようになれば、理論上は世の中の英文を全て速読で理解できるようになります。

リスニングが4技能で一番習得が難しい

多くの人は英会話をしたいと思うので、スピーキングとリスニング力をまずは身につけたいと考えていますよね。

でも、僕のTELM式7ステップ学習法では、リスニングは最後に勉強するんです

なぜかって?リスニングが一番習得が難しいからなんです。

そして、リスニング力を効率よく身につけるには、リーディングができていないといけません。

「読めない英文は聞けない」という語学の原則があるんです。

例えば、何度も読み返しても理解できない英文を、ネイティブに読んでもらって聞いたら理解できる…なんてことは、大人の僕たちにはできないのです。

つまり、もしあなたが何回聞いても分からない英文があったら、それを読んだら理解できるか確認してみてください

読んで理解できるのであればリスニング不足、理解できないのであれば速読もしくは精読力不足です。

そして、もし精読もできないのであれば、それは文法力不足。リーディングの勉強をするには時期尚早ということになります。そうなったら、またスピーキングからやり直す必要があるんです。

このように、TELM式7ステップは1つずつ確実に身につけていくように構成されています。

もし英語の音が聞き取れない場合

仮にあなたが精読と速読練習もしっかり行ったとします。その後は、英文を聞く中でF&C Techniqueを使って英文を頭から聞く練習をしていきます。

もし英文の音を認識できない場合、それは英語の発音や音の脱落、連結といったルールを体得していないということです。

なので、まずは英語の発音ルールを学びましょう。

その後はひたすら生の英語を聞いて、ネイティブがどのように発音を崩しているかについて研究してください。

例えば、“This is an apple.”をネイティブは「ディス、イズ、アン、アップル」みたいに区切って発音することは絶対にありません。

代わりに「ディスィザナポォ」のように英単語がつながって聞こえるんです。

これを連結と呼びますが、この連結のルールは市販の発音本にも載っていますので、それを見るのもオススメです。

ただ、参考書に収録されている音声はだいたいきれいに発音してくれるので、リアルの英文になるべく早めに慣れていったほうが良いです。

今ではYoutubeなどで気軽にネイティブの英語を聞けますので、字幕がついているビデオをひたすら聞くのが良いです。

ただ、聞き流しではいけません。しっかりと文法解釈もしてください。

わからない単語は1つ1つ片っ端から英和辞書で調べます。それをやっていく中で、徐々に一発で聞き取れる英文の数を増やしていけばOKです。

慣れてきたら海外ドラマや洋画にチャレンジ

そして、慣れてきたら海外ドラマや洋画にチャレンジしてみるのも良いでしょう。

ただ、僕は海外ドラマを先にオススメします。

なぜか?スラングをあまり使わず万人が理解しやすい表現をセリフに使っているからです。

ドラマはいろんな層の人が見ることを想定し、皆にとってわかりやすい表現を使います。

そして、役者の発音もキレイな方が多いです。

一方映画は、ゴリゴリのスラングやその役者独特のアクセントが入ったりするので、一番聞き取りが難しいのです。

英語の4技能の中でもリスニングが一番難しいですが、その中でも映画の聞き取りが一番むずかしいです。

なので、よく巷で聞く「字幕なしで英語を楽しむ方法」という謳い文句がありますが、これをできるようになるのに最低でも3年は見ておいたほうが良いでしょう。

ただ、映画は昔の映画の方が役者がセリフをはっきり発音してくれることが多いです。

そのため、勉強の順番としては以下のような感じです。

  • 発音教材を勉強
  • 海外ドラマのリスニング(ディズニー映画がオススメ)
  • 昔の洋画をリスニング
  • 現代洋画をリスニング

これらを、F&C Techniqueを使って徐々に頭から理解できるようにしていきます。

これらを勉強したら、TOEICや英検1級のリスニングスピードがとても遅く感じると思いますよ。そのくらい力がつく勉強なので、ぜひトライしてみてくださいね!

ここまできたら、やっとあなたは独学ができる段階に立ったと言えます。

この後はステップ6である、「リアルの英語に触れる」ということをやっていきます。今まで学習した文法やスピーキング、リーディング、リスニングの基礎力を活かして、生の英文にどんどん触れていく作業をしていきます。

この段階で、あなたの単語力が爆発的に伸びていきますよ。

それでは次のTELMステップ6に進んでください。

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