such that構文は会話でも使われる文法です。ただ、この構文を使うために細かいルールがあるため、ここを間違えてブロークンな英語になってしまう人が多いです。
また、似たような構文にso that構文というものもありますが、どのようにして使い分けをしていけばよいかわかっていない人が多いです。
そこでこの記事では、such that構文を正確に使えるようになるために気をつけるべきポイントを2点紹介します。以前同時通訳をしていた私もたまに英会話でこの構文を使うことがあり、慣れてしまえば会話でも問題なく使えるようになります。
such that構文を使いこなすために必要な3つのこと
この構文を使うために覚えておくべき3点は以下のとおりです。
・such that構文を使い方
・such that構文とso that構文の違い
・such that構文とsuch as toの違い
順番に説明していきますね。
such that構文の使い方
この構文を使うときのポイントは、suchとthatの間に入る品詞を理解することです。以下の語順を見てください。
such+形容詞+名詞+that+主語+動詞
このように、suchとthatの間には必ず形容詞+名詞を配置することが大切です。また、形容詞の前に副詞を置くことも可能です。
訳は「とても〜な(名詞)なので…だ」という程度を表す用法となります。
それでは例文で見てみましょう。
He is such a strong person that he can push the car alone.
such that構文のsuchはどのような意味で使われてるんですか?「そのような〜」という意味で覚えていたのですが。
[/voice] [voice icon=”/wp-content/uploads/shashin.jpg” name=”同時通訳宮本” type=”r”]この構文でもsuchは「そのような〜」という意味です。上記の英文では、such a stonrg personは「そのような力強い男だ」というであり、どのくらい力強い男なのかをthat節以降で表しています。
[/voice]such that構文とso that構文の違い
such that構文の似たような形でso that構文というものがあります。どちらも「とても〜なので…だ」という程度を表す意味になります。ただ、使い方に違いがあります。
この2つの構文を操るポイントは、soとsuchのうしろにそれぞれ何の品詞がくるかを知る必要があります。
such that構文の語順
such+形容詞+名詞+that+主語+動詞
so that構文の語順
so+副詞 / 形容詞+that+主語+動詞
このように、soのうしろには形容詞または副詞が置かれ、suchのうしろには形容詞と名詞がくるのが違いです。それでは例文で見てみましょう。(soのうしろに形容詞のtall)
He is so tall that he can reach the box on the shelf.(soのうしろは副詞のhard)
彼はとても勉強熱心なので、皆が彼のことを尊敬している。
He studies so hard that everyone respects him.(suchのうしろには形容詞+名詞のsuch a car)
これはとてもよい車なので、皆が欲しがるだろう。
This is such a good car that everyone will want it.
ちなみに、3つ目の文章でもso that構文を使うことは可能です。ただ、その場合冠詞の位置が変わり、以下のような語順となります。また、これはフォーマルな表現です。
so+形容詞+冠詞+名詞+that+主語+動詞
This is so good a car that everyone will want it.
なお、so thatの使い方と類似表現に関しての詳しい解説は下記ページで学習をしてください。
>> so that構文を使いこなすために必要な知識、全てまとめました
such that構文とsuch as toの違い
such that構文と似た形でsuch as toという構文もあります。意味は同じであり「とても〜な…なので」となりますが、such as toのほうがややフォーマルです。
He is such a good person as to be liked by everyone.
= He is such a good person that he is liked by everyone.
such that構文と言い換え表現の例文集
このページで登場した例文を下にまとめました。音読、暗記用にお使いください。
※音読と暗記の具体的な練習法は、「英文音読の具体的なやり方」のページをご覧ください。
- 彼は力持ちの男なので、一人でその車を押すことができる。
- 彼はとても背が高いので、棚の上の箱に手が届く。
- 彼はとても勉強熱心なので、皆が彼のことを尊敬している。
- これはとてもよい車なので、皆が欲しがるだろう。
- 彼はとても良い人なので皆から好かれている。
- He is such a strong person that he can push the car alone.
- He is so tall that he can reach the box on the shelf.
- He studies so hard that everyone respects him.
- This is such a good car that everyone will want it.
= This is so good a car that everyone will want it. - He is such a good person as to be liked by everyone.
= He is such a good person that he is liked by everyone.
まとめ
以上がso that構文とsuch that構文の使い分けです。これら2つは訳が同じですが、使い方が微妙に違うことがお分かりいただけたかと思います。英語上級者を目指していくのであれば、このような細かいところまで正確に理解して、使いこなせるようになりましょう。