ここでは、something, anything, nothing, everythingの使い方について学習していきます。会話でも非常によく使われますので、しっかりと覚えましょう。これらは全て不定代名詞と呼ばれるもので、文章の主語、補語、目的語に置くことができます。以下の例文を見てみましょう。
Something is wrong. (主語)
彼は何かを知っている。
He knows something. (目的語)
それは私にとっては大したことではない。
It is & nothing to me. (補語)
補語とは、上の例文のようにisという動詞だけでは文章の意味を成さない場合に置かれます。
something, anything, nothing, everything
somethingは「何か」という意味で、anythingは「何でも」という意味の代名詞です。everythingは「全て」、nothingは「何も~ない」という意味になります。では、例文を見てみましょう。
She knows something about him.
彼女は彼について何でも知っています。
She knows anything about him.
彼女は彼について全て知っています。
She knows everything about him.
彼女は彼について何も知りません。
She knows nothing about him.
= She doesn’t know anything about him.
疑問形で「何か」と言う場合は基本的にanythingを使います。
Do you know anything about him?
ただし、相手が「はい」と応答することを期待する場合は、somethingを使うこともできます。
Do you have something to drink?
nothingはこの単語自体に否定の意味が含まれているため、以下のようには言うことができません。
She doesn’t know nothing about him.
意味は通じるかもしれませんが、これは教養のないネイティブがよく使う言い方としてみなされています。そのため、私たち日本人は正しい形で使えるようにしましょう。
初めのうちは、「知りません」という日本語がでてきたらどうしても「doesn’t」を使ってしまいがちです。この場合、後ろでnothingを言ってしまうという誤りが頻繁に起こります。
これを避けるためにも、「最初はnothingを使わず、not~anythingだけを使う」と決めておけば間違いを減らすことができます。慣れてきたら、nothingを使う練習もしていきましょう。
~thing+else
上で学習したそれぞれの不定代名詞の後ろにelseをつけると、「他に~」という意味になります。例文を見てみましょう。
She knows something else about him.
彼女は彼について、他に何か知っていますか?
Does she know anything else about him?
彼女は彼について、他に何もしらない。
She knows nothing else about him.
= She doesn’t know anything else about him.
彼についてその他全てのことに関しては忘れなさい。
Forget everything else about him. (彼についてあることは知っているが、その他は全て忘れなさい)
他に何かいりますか?(お店のスタッフが)
Anything else?
これはお店で使われる決まり文句です。
~thing+(形容詞)+to不定詞
形容詞は、基本的に名詞の前に置くことがルールです。しかし、~thingが使われている場合はその後ろに形容詞を置きます
例文で確認しましょう。
Do you have something cold?
何か飲み物はありますか?
Do you have something to drink?
何か冷たい飲み物はありますか?
Do you have something cold to drink?
疑問文で使われるsomethingは、相手の了承を期待しているときに使われます。
例えばこれをDo you have anything to drink?にすると、「(汚い水など、どんなものでもいいから)何か飲むものはありますか?」という意味になります。