近年、多くの外国人観光客が日本に訪れています。円安の影響もあり、その数は年々高まっています。その影響もあり、ホテルや駅、レストランなどあらゆるところで英語の看板を出したりしています。
外国人のお客様に対応するため、英語を話せるスタッフの育成も欠かせません。特にホテルやレストランなどといったサービス業では、最低限のコミュニケーションをとれるようにならなければいけません。
ただ、いまだに日本は、英語を話せる人が少ないのが現状です。これが理由で、スタッフにどうやって英語を身につけてもらおうかと悩んでいる経営者も少なくありません。
ここでは、レストランやホテル、その他サービス業などで使われる接客英語の身につけ方について、話をしていきます。
接客英語とは
最近ではさまざまな種類の英語が誕生しており、接客英語というカテゴリーもそのうちの一つです。接客英語は、おもにお客様をおもてなしするときに使われる表現です。例えば、以下のような例文がそれにあたります。
・レストランで
いらっしゃいませ。お客様は何名様ですか?
Hello, how many in your party?
喫煙席と禁煙席のどちらがよろしいでしょうか?
Would you like a smoking table or a non-smoking table?
・ホテルで
お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?
May I have your name, pleae?
チェックアウトは10時でございます。
Checkout (time) is at ten a.m.
接客英語では、上記のような決まり文句さえ覚えれば、簡単なお客様対応を行うことができます。ただ、問題は突然のトラブルなどが起きたときの対処です。
例えばお客様からクレームがあったとします。そのときは、決まり文句ではなく、一から自分で英文を構成する能力が問われます。これができるようになれば、接客で使われる英会話は怖くありません。
あらゆる文脈で使われる文法と単語を学んで基礎力を身につける
それでは、接客英語をマスターするために必要な手順を、以下に示します。この順番に英語学習を進めてください。
1.高1レベルの文法までを学習し、英文を作るための知識を習得する
2.文法別に例文を音読し、体に覚えこませる
3.自分が仕事で使うであろう単語を全てピックアップし、それを全部暗記する
4.「いらっしゃいませ」などの決まり文句を一通り暗記する
5.様々なシチュエーションを想定しながら、モノローグ(独り同時通訳と言ってます)で会話練習する
6.実際に観光客と英語で話し、言えなかった表現はメモなどをしてあとで調べる
以上が、接客英語を習得するための手順となります。文法レベルを高1としたのは、ここまで学習すれば仮定法や分詞構文など、会話でもよく使われる文法を網羅できるからです。
ただ、理想は大学受験レベルまでの文法を使いこなすことです。より上のレベルの接客英語を身につけたいのであれば、ぜひそこまで頑張って勉強してください。
文法や単語、決まり文句の覚え方は、当サイトのメルマガ内で詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。
このように、正しい順番で接客英語を学ぶ必要があります。多くの人は、基礎力なしにいきなり決まり文句などを覚えようとします。ただ、それを行うと、応用して自分の言葉にアレンジをすることができないので避けてください。
上記で記した順番どおりに英語学習を進め、ぜひ外国人観光客に最高のおもてなしができるように頑張ってください。