ここでは、形容詞と副詞、副詞と前置詞の見分け方について学習していきます。
形容詞と副詞
形容詞は名詞を修飾することができ、副詞は基本的に形容詞や動詞を修飾することができます。他にも、副詞は名詞や他の副詞、句、節、文も修飾することができます。
これを理解したうえで、以下の例文を見てください。
I woke up early this morning. 「私は今朝早く起きた」
一文目の文章では、riserが名詞となります。earlyがriserという名詞を修飾している形ですので、earlyは形容詞と見分けることができます。一方、二文目はwokeが動詞であり、それをearlyが修飾している形となります。そのため、このearlyは副詞ということになります。
では、以下の文章はいかがでしょうか。
especiallyの品詞は何でしょうか。これは、in winter「冬に」という副詞句を修飾して「特に冬に」という意味になります。そのため、especiallyは副詞句を修飾している副詞となります。
副詞と前置詞
まずは下の例文を見てください。
He jumped off the roof. 「彼は屋上から飛び降りた」
2つの文でoffが使われていますが、どちらが副詞でどちらが前置詞でしょうか。一文目の場合、turn off~で「~を消す」という句動詞となります。他動詞+副詞の形ですので、このoffは副詞です。
二文目のoffは前置詞ですが、これはjumpedが自動詞だからです。jumpedのあとにthe roofをつけることはできないので、offという前置詞をつけてthe roofをつけます。jumped offで「~から飛び降りる」という意味となります。
1文目のturned offという他動詞+副詞の句動詞の場合、turned the light offと言い換えることもできます。しかし、2文目のjumped off the roofをjumped the roof offと言い換えることはできません。こういった理屈からでも、副詞と前置詞を見分けることができます。
では、以下の例文はいかがでしょうか。
I am going around the park. 「私は公園の周りを歩いている」
1文目は副詞です。もしaroundが前置詞であれば、そのすぐあとに名詞が必要だからです。一方、2文目はaroundのあとにthe parkという名詞がきているので、これは前置詞となります。