句動詞の効果的に覚えネイティブのように使いこなす方法

句動詞は私たち日本人にとって使いこなすことが困難です。また、理解することも大変です。たとえば、私が句動詞で最初にとまどった経験は、ネイティブから You can count on me any timeと言われたとき時でした。

 

頭の中ですかさず直訳したのですが、「私が、いつでもあなたのことを数えられる」とはどういうことなのだろうかと考えました。それが原因で会話が続けられません。ネイティブもすかさずそれに気付き、違う言い回しをしてくれました。

 

このような体験をしたため、私は「句動詞を使いこなすことがネイティブらしい表現をマスターするために必要だ」と考えました。

 

句動詞は、一説には二千、一説には三千もあると言われています。本当に膨大な数の句動詞を全て覚えるのは非常に困難です。そのため、ネイティブたちが日常英会話で頻繁に使う句動詞から覚えるのが得策です。ここでは、自分が使えるようにしたい効果的な句動詞の覚え方を説明していきます。

チェック
句動詞を文法的に学習するために、「英語の文法:句動詞の使い方」も参考にしてください

句動詞とは

句動詞(Phrasal Verb)は、”go”、“put”、“get” や“give”などの基本動詞と副詞や前置詞を組み合わせることにより、基本動詞が有する本来の意味以外の独自の動詞的な意味を表します。例えば、”go over” で ”review”、”put up with” で ”tolerate”、”put off” で ”postpone” に近い意味を表します。

 

それぞれの日本語の意味のニュアンスとしては、”go over” が「おさらいする」で”review”は「復習する」、”put up with”が「我慢する」で”tolerate”は「耐え忍ぶ」、そして、”put off” は「のばす(延ばす)」で ”postpone”が「延期する」という感じの意味になります。どちらかと言えば、句動詞の方が、日常会話で使われる自然な言葉だと言えます。

 

小学校の低学年の子供には、「復習する」「耐え忍ぶ」や「延期する」という難しい言葉は使わないものです。その代わりに「今日習ったところをおさらいしましょうね」、「明日歯医者さんで我慢できるかな」とか、「ごめんね、ディズニーランド行くのは、来週までのばさないと駄目になったの」と話しかけます。

 

一般的な日常会話では、単語は子供でも理解できるような単語が使われますし、あまり難しい言い回しや表現も使わないものです。特に、ネイティブの会話を聞いていると、句動詞がよく使われています。句動詞は、日常会話ではネイティブが好んで使う自然な表現で不可欠な存在だと言えます。

 

残念ながら、句動詞は私たちが受ける日本の英語教育では重要視されていないのが実情です。ネイティブを相手に話す日常英会話で、句動詞表現が理解できないために会話が続けられなくなるのは非常に残念なことです。やはり地道な努力で英文法を学んでいくように、句動詞も一つ一つ地道に覚えていくしかありません。

 

日常英会話以外でも以外とよく使われている句動詞

句動詞は日常英会話に頻繁に使用されると前述しましたが、新聞の記事の中でもよく使われています。特に時事速報(Breaking News Alert)には難解な用語を避けるかのように使われている句動詞をよく見ます。例えば、resign を使わずに step down を使うとか、accomplish を使わずに carry out を使うとか、その他にも多用されています。

 

日常英会話で重宝がられている句動詞が新聞の記事の中にも多用されていることは、日本の新聞のことを考えると興味深いことです。なぜなら、日本の新聞なら英字新聞とは逆で、ことさら難解な用語を使用する傾向があるからです。

 

特に時事速報の用語には、辞任や更迭など、さらには暗中模索の政府、意気揚々の野党党首などといった四字熟語のように、日常会話ではあまり使われない難解な用語を多用する傾向が見られます。

 

これは、互いの文化の違いから生じるものです。そのため、英字新聞を読むためには最低でも使用頻度の高い句動詞を覚えていくことが必要になると言えます。

句動詞の効果的な覚え方

そこで句動詞の覚え方ですが、二つ以上の意味を有する句動詞もたくさんありますので、できるだけ多くの例文を音読し、例文の一つずつの句動詞の意味を確認しながら覚えていくのが最も効果的な句動詞の覚え方だと言えます。
音読を何度もすることで、口に句動詞を覚えさせていきます。英会話では瞬発力が求められるため、いつでも使いたい句動詞を口からスラスラと出すために練習をしておきましょう。音読の具体的な学習法は、「英文音読の具体的なやり方」のページをご覧ください。

 

私がアメリカ留学中のときは、テレビのドラマや映画などで「これは使える表現だな」と思うと、書き留めていました。そしてそれを次の日に誰かに話してみるのです。するとその言い回しや表現を自分のものにすることができたものです。この ”count on” という句動詞の使われている表現も翌日友人に話しかけて、自分も使える表現にすることができました。

 

その後、”count on”を辞書で調べて、trust、rely onとdepend onも類語として覚えました。なるべく各々句動詞の類語も一緒に覚えるようにすると、この覚え方の方が覚え易いものです。そして、一度覚えてしまえば、簡単なもので、この”count on”という句動詞はそれからもよく使いました。

 

このようにして、実際に何度も音読した句動詞は自分で使ってみることが大切です。もし周りにネイティブがいない場合は、私が推奨している独り同時通訳練習でアウトプットの練習をすることが大切です。独り同時通訳の具体的な練習法は、「英語独り同時通訳の具体的な勉強法」を見てください。

 

まとめ

句動詞は、ネイティブたちの日常英会話にひんぱんに使われるだけではなく、英字新聞にも多用されています。確かに日本人には少し馴染みにくいものかもしれませんが、会話の中で実際にご自身が使われると、使いやすさを理解することができるはずです。

 

句動詞は、英語的な簡単な表現なのですが、どこかすっきりした表現と言うか、無駄のない表現なのです。このシンプルな英語的表現の句動詞の使い方を少しずつ覚えて、ネイティブたちの自然な英会話に近づけるように頑張りましょう。

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