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仮定法は、実際に実現しなかった現在や過去のこと、または未来において実現する可能性が低い場合に使われる表現方法です。時制の扱いが特殊であり、1つ過去にずらすという操作を行わなければいけません。日本語には時制という概念がないので、これが仮定法を難しくしている理由の1つでもあります。
このセクションでは、仮定法の中で以下の文法を学習していきます。
仮定法の中のif節(条件節)は、以下の文法で代用することが可能です。if節(条件節)とは、「もし~なら」という意味にあたる部分を言います。
スピーキングにおいては、「副詞」と「主語の名詞」の代用はそれほど問題なく使うことができるでしょう。一方、「不定詞」と「分詞構文」の代用は人によります。これら2つを使う利点として、時制の一致を回避するこができます。日本人が苦手とする時制を避けることで、文章をスムーズに作ることが可能です。
しかし、if節とメインの文章(帰結節)の主語が違う場合、文法的な操作が必要になります。たとえば、以下の例文はどうでしょうか。
if節の主語は「彼」であり、帰結節の主語は「彼女」となります。そのため、以下のように文章を作る必要があります。
不定詞
分詞構文
このように、それぞれ「have (having) enough money」の主語を示す意味上の主語を置く必要があります(分詞構文の場合、意味上の主語が置かれると独立分詞構文と言われます)。
こういったことを考慮したうえで、自分の使いやすい方法を選んでください。ちなみに、私の場合はどちらとも使わずに普通の仮定法を使います。文章を主語から、「If she had~」と作ることに慣れているからです。
「For her」や「Her having」といった文章よりも、「主語+動詞」という文章構成の方が実際の会話で使う機会が圧倒的に多いです。時制を過去にずらすという操作さえ慣れてしまえば、こちらの方が作りやすいでしょう。
会話ではよく、条件節(if節)が省略されることがあります。つまり、If+主語+動詞の文章が省略されるのです。これでは仮定法を見分けるのが難しくなりますが、助動詞の過去形が使われていれば基本的にこの形だと思って良いでしょう。あとは前後の文脈で判断し、仮定法かただの過去形かを判断します。
if節を省略しないでこの文章を表現すると、以下のようになります。
実際の会話では、このif節の部分は言わなくても分かるという前提で省略が起こります。
これは、「I could eat a horse」という決まり文句化した表現となります。このまま覚えてしまいましょう。
帰結節の省略は、会話ではよく使われる表現です。使われる表現は大体決まっており、「If only+主語+could, would+動詞」が主に使用されます。以下の例文で確認しましょう。
If onlyはI wishより願望の度合いが強いです。
上記のように、couldが使われる場合は可能の概念を表します。一方、wouldは意思の概念を表すことができます。
これらは2つとも、「もし~がなければ」、「もし~がなかったら」という構文で、文語的な表現になります。言い換え表現として、but forとwithoutがあります。会話では、withoutを使うのが一番簡単ですので、この表現を使っていきましょう。
もし水がなかったなら、彼は生きていけなかっただろう。
If it had not been for water, he couldn’t have lived.
= Without (= But for) water, he couldn’t have lived.
これらは「いわば~」という意味であり、as it wereは文語的表現です。so to speakとso to sayは会話でも使われる表現となりますので、こちらを使っていきましょう。