過去の事柄を話すときに使われる時制を、過去形と言います。一方、現在の事柄について述べる時制を現在形といいます。ここでは、過去形の文章の作り方について解説していきます。
be動詞の過去形
be動詞の過去形を、以下のリストにまとめました。現在形のbe動詞と一緒に比べてみましょう。
主語 | 現在形 | 過去形 |
I | am | was |
You (単数形) | are | were |
He, She, 人名, 物の名前 | is | was |
We | are | were |
You (複数形) | are | were |
They, 人名, 物の名前 | are | were |
This, That, It | is | was |
These, Those, They | are | were |
このように、単数形の過去形はwas、複数形の過去形はwereとなります。ただし、Youの過去形に関しては、単数形でも複数形でもwereになります。
それでは、例文を作ってみましょう。語順は、be動詞を使った現在形とまったく同じです。
I was a student.
あなたは生徒でした。
You were a student.
彼(彼女)は生徒でした。
He (She) was a student.
メアリーは生徒でした。
Mary was a student.
私たちは生徒でした。
We were students.
あなたたちは生徒でした。
You were students.
彼ら(彼女ら)は生徒でした。
They were students.
メアリーとボブは生徒でした。
Mary and Bob were students.
これらは(値段が)高かったです。
These were expensive.
be動詞を使った過去形の否定文
否定文の語順も、現在形と変わりません。例文で確認しましょう。
I was not a student.
これらは(値段が)安くはありませんでした。
These were not cheap.
be動詞の短縮形
be動詞の短縮系は2種類あります。
were not → weren’t
これらはおもに、日常英会話で使われます。
be動詞を使った過去形の疑問文
疑問文の語順も、現在形と変わりません。応答の仕方も同じです。以下で確認しましょう。
Was I noisy? Yes, you were. / No, you were not. (weren’t)
あなたは動物園にいましたか? はい、いました。/ いいえ、いませんでした。
Were you at the zoo? Yes, I was. / No, I was not. (wasn’t)
be動詞を使った過去形は以上となります。現在形の文章がスラスラと作ることができれば、過去形の文章を作るのはそれほど難しくないはずです。be動詞を変化させるだけなので、そこだけ注意すれば問題ありません。
一般動詞の過去形
現在形の一般動詞に関して、3人称が主語になる場合のみ、動詞の語尾を変化をさせることがルールでした。例えば、「like」の3人称は「likes」となります。
一方、過去形に関しては、人称に関わらずその後に続く動詞の語尾が全て変化します。規則的な変化は4種類あります。以下で確認しましょう。
agree → agreed 語尾にdをつける
cry → cried 最後の y を i に変えてedをつける
stop → stopped 最後の単語の文字をもう1つ加えてedをつける
そのほかにも不規則動詞と言われるものがあます。これらは上記の規則には当てはまりません。
come → came
think → thought
teach → taught
このような不規則動詞は、1つ1つの動詞に対して辞書を引き、正しい形を覚えるようにしましょう。例文で確認しましょう。
I helped him.
彼女はそのCDを買った。
She bought the CD.
このように、動詞の形が変わるだけで語順は現在形と同じです。下記で解説する、否定文と疑問文も同じ語順となります。
一般動詞を使った過去形の否定文
否定文の現在系では、3人称が主語の場合は「do not」を「does not」にしなければなりませんでした。一方、過去形の場合は全て「did not」で統一します。また、動詞は現在形の時と同じく元の動詞の形(原型)にします。例文で確認しましょう。
I did not buy it.
彼女はその公園に行きませんでした。
She did not go to the park.
一般動詞を使った過去形否定文の短縮形
日常英会話でよく使われる短縮系は、以下の通りです。
一般動詞を使った過去形の疑問文
疑問文の現在系では、3人称が主語の場合はDoをDoesにしなければなりませんでした。一方、過去形の場合は全てDidで統一します。動詞は現在形の疑問文と同じく原型します。応答の仕方も現在系と同じです。例文を見てみましょう。
Did she go to the restaurant? Yes, she did. / No, she did not. (didn’t)