ここでは、会話でよく使われる「疑問詞+to不定詞」と、独立不定詞(不定詞の慣用表現)について学習していきます。特に独立不定詞は、日本人にとっても非常に使いやすい表現です。ぜひ、ここでしっかりと使い方をマスターしてください。
疑問詞+to不定詞
この形で「~すべきか」という意味になり、「疑問詞+主語+should+動詞」と同じ意味になります。これの形は名詞句の役割を果たすので、主語や補語、目的語、前置詞の目的語になることができます。なお、whyは「疑問詞+to不定詞」の形では原則使えません。それでは、下記で例文を見ていきましょう。
・主語
What to read is important.
= What I should read is important.
・補語
The important thing is what to read.
= The important thing is what I should read.
・目的語
He told me where to go.
= He told me where I should go.
私はこのバスに乗るべきかどうかわからなかった。
I didn’t know whether to take this bus (or not).
= I didn’t know whether I should take this bus (or not).
どの本を買えばよいのかわからない。
I don’t know which book to buy.
= I don’t know which book I should buy.
・前置詞の目的語
I have no idea (about) how to solve this problem.
= I have no idea (about) how I should solve this problem.
疑問詞+不定詞は主語に気を付ける
この文法は会話でも頻繁に使われるので、ぜひとも使いこなせるようになってください。特に、「tell+人+how to」や「(not) know what to」はほぼ決まり文句のように使われます。
ただし、不定詞内の主語が主節の主語と異なる場合は注意してください。例えば以下のような文章です。
この場合、I don’t know whether she to do it (or not).とは言えません。主節の主語が I(私)で、不定詞内の主語がsheだからです。そのため、意味上の主語のfor+(人)を使ってI don’t know whether for her to do it (or not).と言わなければなりません。不定詞の意味上の主語は、日本人にとってあまり使いやすくありません。
これを考えると、私たち日本人は「疑問詞+不定詞」という文を使わず、「疑問詞+主語+動詞」を使った方が上記のような間違いを犯す可能性を減らすことができます。つまり、I don’t know whether she should do it (or not).という節を使うのです。もちろん慣れてきたら、「疑問詞+不定詞」を使っても構いません。私も言い馴れたフレーズに関しては、「疑問詞+不定詞」を使います。
独立不定詞
文全体を修飾する不定詞を、独立不定詞といいます。これは会話でもよく使われ、決まり文句となっているのでそのまま覚えてしまいましょう。
To tell (you) the truth, I accepted a bribe.
率直に言うと、
To be frank,
先ず第一に
To begin with,
公平に言って、
To be fair,
正直に言うと、
To be honest (with you),
言うまでもなく、
Needless to say,
確かに、
To be sure,
更に困ったことに、
To make matters worse,
これらは文中や文尾に持ってくることもできますが、日本語と語順を合わせて文頭に持ってきたほうが私達にとっては使いやすいです。