ここでは、不定冠詞と定冠詞の上級用法について解説していきます。使いこなせる人は少ないですが、翻訳者などを目指すような上級レベルのライティング力を身につけたい人は必須の知識ですので、しっかりと暗記しましょう。
「ある~」(a certain)
She left home on a Christmas.
「いくつかの」(some)
A knowledge of math is sometimes useful.
knowledgeは通常不可算名詞です。
不定冠詞+固有名詞
固有名詞に冠詞がつくことは意外かもしれませんが、こういった形も存在します。会話でもよく使われているので、ここでしっかりと覚えましょう。
・「~という人」(a certian)
A Takashi is waiting for you.
・「~のような人」(one like)
He is a Brad Pitt in appearance.
= He is like Brad Pitt.
・「~の作品、製品など」
He bought a Ferrari.
不定冠詞+形容詞の最上級
形容詞の最上級に不定冠詞をつけると、veryと同じ意味になります。
He has a most beautiful wife.
不定冠詞+序数(another~)
これは、さらにもう1つ加わるという意味を表します。
I tried to climb the wall a fourth time.
不定冠詞+抽象名詞
通常、抽象名詞には冠詞が付きません。しかし、個別的な行為や実例を示すときに不定冠詞をつけることがあります。
A stove is a necessity in our house.
There was a long silence.
不定冠詞+物質名詞
不定冠詞が物質名詞の前につくと、その物質の種類や製品などを表します。
This is a different tea from the one she bought yesterday.
定冠詞+形容詞 or 分詞
形容詞や分詞に定冠詞をつけることによって、「~の人々」という意味になります。これは主に書き言葉で使われます。
the rich
= rich people
老人たち
the old
= old people
失業者
the unemployed
= unemployed people<
・抽象的な意味「~なもの、こと」
これは、thingが省略された形です。
You forget the most important (thing).
動作を表す動詞+人+前置詞+the+体の部分
これは会話でも使われる表現です。例文を見てみましょう。
He grabbed me by the arm.
= He grabbed my arm.
She was kissed on the cheek.
警察は殺人犯の心臓を銃で撃ち抜いた。
The police shot the murder through the heart.