ここでは、会話でよく使われるsuch, so, same、そして代動詞について学習していきます。文法を理解し、例文を音読することで自分でも使えるように練習していきましょう。
suchの用法
suchは「そのような~」という意味であり、品詞は形容詞です。通常の形容詞とは違い、冠詞のaやanはsuchの後ろにつけます。例文で確認しましょう。
This is a big apple. (冠詞は形容詞bigの前)
彼はそんなことをやりたくない。
He doesn’t want to do such a thing. (冠詞はsuchの後ろ)
そのような本は読みたくない。
I don’t want to read such books. (名詞が複数形の場合は冠詞がつかない)
all, any, few, noなどは、suchの前に置かれます。
そのような車全ていらない。
I don’t want all such cars.
そんなものはほしくない。
I don’t want any such thing.
= I want no such thing.
suchの用法は他にもたくさんありますが、これに関してはさらに上のレベルで学習していきます。
soの用法
soは「そのような~」という意味で、suchと同じ訳です。しかしsoは副詞であり、動詞や形容詞、副詞などを修飾します。例文を見てみましょう。
Why is he so tired?
また、soは「とても」という意味でも使われ、口語表現となります。
I’m so tired!
他にも、soは代名詞のような働きもあります。例文で確認しましょう。
Do you think (that) he will come? Yes, I think so. / No, I don’t think so.
このときのsoは、he will comeの代わりとなっています。また、下記のようにsoの代わりにnotを使うこともできます。
No, I think not.
会話でよく使われる表現ですので、ぜひ使いこなせるようになりましょう。
代動詞のdo so
前文の「動詞+目的語や補語」の2つを受ける際、do soを使うことで同じ単語の重複を省くことができます。これは、日常会話でもよく使われる表現です。下記の例文を見てみましょう。
If you want to stay at home, you can do so (= you can stay at home)
彼は私の悪口を言ってましたか? いいえ、そんなこと言いませんでしたよ。
Did he speak ill of me? No, he didn’t do so.
これらは、do it (= do that)にも言い換え可能です。
sameの用法
sameは「同じ~」という意味の形容詞または代名詞であり、前に定冠詞のtheを付けます。例文を見てみましょう。
That’s the same thing. (形容詞)
私も同じものをもらいます。
I’ll have the same. (代名詞)
「~と同じ……をする」と表現する場合、構文は the same ~ as / that ……です(asとthatは言い換え可能です)。これは関係代名詞のように使われ、asまたはthatの前に先行詞がきます(先行詞とは、関係代名詞に修飾される名詞や句、文章のことを指します)。例文で確認しましょう。
She has the same dictionary as / that I do (= have).
これは私が昨日買った製品と同じ物だ。
This is the same product as / that I bought yesterday.
上記の例文では、先行詞はbook、productであり、関係代名詞はそれら以降の文章となります。
asとthatの違いですが、asは先行詞が同じ種類の場合に使われ、thatは先行詞が全く同じ物のときに使われます。しかし、現在はそういった違いがなくなっているようです。
She bought the same wallet as I have. (同じ種類)
彼は昨日と同じTシャツを着ている。
He is wearing the same shirt that he did yesterday. (全く同じシャツ)