動名詞と現在分詞(副詞と形容詞)の見分け方

ここでは、現在分詞と動名詞の見分け方について学習していきます。この2はどちらとも動詞が~ingという形となりますので、これらを見分けられないと誤読してしまう可能性があります。そのため、ここでしっかりと練習していきましょう。

 動名詞と現在分詞(副詞)
まずは、以下の例文を見てみましょう。

Watching TV all day long, his eyes are getting tired.
「一日中テレビを見ているので彼の目は疲れてきた」

Watching TV all day long is not good for him.
「一日中テレビを見るのは彼にとって良くない」

1文目は分詞構文と呼ばれ、副詞の役割を果たします。his eyes are getting tiredだけで独立した文となり、watching TV all day longがその文章を副詞的に修飾している形となります。

この現在分詞の部分を通常の文章に書き換えると、As (= Because) he has been watching TV all day longとなります。分詞構文には上の文のようにbecauseと書き換えられますし、althoughやifなどにも書き換え可能です。

2文目は動名詞であり、名詞の役割を果たします。名詞は主語になることができるので、Watching TV all day longまでが主語となります。

では、次の文章はいかがでしょうか。

She came running. 「彼女は走って来た」
She enjoyed shopping. 「彼女はショッピングを楽しんだ」

1文目はShe cameという完結した文章(第1文型)に、現在分詞のrunningがさらに補語として加わった形です。She cameとShe was runningが1つになった文章です。こういった形を作ることができる動詞は大体決まっており、他にもsit, stand, lieなどがあります。

2文目は動名詞です。enjoyは他動詞であり、後ろに名詞である目的語が必要です。ここでは、目的語がshoppingとなります。

 動名詞と現在分詞(形容詞)
以下の例文を見てください。

Taking a walk is good for your health. 
「散歩をすることは健康によい」

A smoking man over there seems drunk. 
「あそこでタバコを吸っている男は酔っているようだ」

1文目のtakingは他動詞です。目的語はa walkとなります。そのため、これは動名詞です。一方、2文目のsmokingは現在分詞となります。smokingが他動詞で目的語がmanというわけではありません。

形容詞として使われる現在分詞の場合、名詞が主語で分詞が述語という役割を果たすのが原則です。そのため、書き換えるとA man is smokingという意味になります。

冠詞の位置で動名詞か現在分詞かも判断することができます。例えば上の2つの文章の場合、動名詞では「動名詞+冠詞+名詞」となりますが、現在分詞は「冠詞+現在分詞+名詞」となります。

ただし、名詞が複数形になると冠詞が付かなくなることがありますので、その場合は前述のやり方で動名詞と現在分詞を見分ける必要があります。

次の文章はいかがでしょうか。

a sleeping dog
a sleeping bag

1文目はA dog is sleepingと書き換えができるので、上は現在分詞です。しかし、2文目はA bag is sleepingとは訳せません。これは、a bag for sleepingという意味であるので形容詞の働きはしていません。従って、これは動名詞となります。

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