このセクションでは、「what, which, who」の疑問詞を学習していきます。疑問文の語順は、初めは慣れるのに時間がかかります。そのため、スピーキングでスラスラ話すことが難しいです。
しかし、一般動詞の疑問文と語順はほぼ同じです。まずは一般動詞の疑問文を流暢に話せるようになりましょう。
「what, which, who」の語順
これらの疑問詞の語順は、基本的に以下の4種類になります。
疑問詞+do (does)+主語+一般動詞+(前置詞)?
疑問詞+be動詞+主語+形容詞+(前置詞)?
疑問詞+一般動詞+(目的語)?
それでは、下記でそれぞれの疑問詞の使い方を詳しく解説していきます。
what 「何」
whatの語順は以下の通りです。
これは何ですか?
What is this?
What+do (does)+主語+一般動詞?
あなたは何が好きですか?
What do you like?
上記のWhatは、2文とも「名詞」として使われています。likeは、後ろに目的語となる名詞を必要とする他動詞です。しかし、上記の文章ではlikeで単語が終わっています。上の文章を肯定文に直すとその理由が分かります。肯定文だと以下のようになります。
元々、whatはlikeの目的語でした。これが疑問文になるとwhatは文頭に持っていくのがルールとなります。こういった理由から、likeで文章が終わっても問題ないのです。
また、「What is this?」を肯定文に変えると以下のようになります。
このbe動詞が使われている疑問文の場合は、whatを文頭に持ってきて、主語とbe動詞の順序を入れ替えます。その結果、「What is this?」という語順になります。このような文章構成の理論を知るのは、次に紹介する「前置詞で終わる疑問文のパターン」を作るときにとても重要となります。
前置詞で終わる疑問文
初級者が疑問文を作る際によく犯す間違いは、文の最後に「at, on, to」などの前置詞をつけ忘れるということです。この理由の1つに、疑問文の作り方の理論を理解せず、疑問文の例文を丸暗記してしまっていることがあります。以下の例文で詳しくみてみましょう。
What are you interested in?
初級者は、最後のinを言い忘れがちです。それでは、「なぜ最後はinで終わるのか」について考えてみましょう。これは、肯定文に直すと前置詞で文章が終わる疑問文の意味が分かります。肯定文では以下のようになります。
疑問文を作りには、whatを文頭に持ってきます。そして、疑問文では「主語とbe動詞の順序を入れ替える」ので、以下のような文章となります。
次の例文で、「前置詞で終わる疑問文」についてもう一度確認してみましょう。
What do you talk about?
この疑問文の作り方も、理屈は同じです。まずは肯定文に直しましょう。
一般動詞を使った文章を疑問文にするには、whatを文頭に置き、その後ろにdo (does)を置きます。
この理論は、疑問文を正確に話す上で大変重要です。しっかりと理解し、何度も音読して体に覚えさせてしまいましょう。
who 「誰が(に、を)~?」
この疑問詞の使い方も、whatと同じです。例文で確認しましょう。
彼は誰ですか?
Who is he?
Who+do (does)+主語+一般動詞?
彼は誰が好きですか?
Who does he like?
彼は誰と話しますか?
Who does he talk to?
Who+一般動詞+(名詞)?
誰が夕飯を作りますか?
Who cooks dinner?
誰が料理をしますか?
Who cooks?
上記のように、疑問詞が文章内で主語として働く場合、疑問詞のあとにはdo (does)をつけません。また、疑問詞は3人称単数として扱われますので、動詞の形がcooksのように変化します。
こういった形はwhatでもありますが、大体高度な文法が使われます。そのため、上のレベルのページで詳しく解説します。
which 「どれ」
この疑問詞も、whatとwhoと同じく3種類の語順があります。
あなたの兄はどちらですか?
Which is your brother?
Which+do (does)+主語+一般動詞?
どれがあなたは好きですか?
Which do you like?
Which+be動詞+形容詞?
どっちが良いですか?
Which is good?
whatとwhichの違い
whatは、ただ漠然と「何」と聞くときに使われます。一方、whichは「数が限定されている中のどれか」を聞くときに使います。例えば、目の前にリンゴが3個あり、その中からどれが好きか聞きたいとしましょう。そのときは、以下の例文を使います。
一方、「What apple do you like?」とすると、漠然と「どんなリンゴが好きですか?」という聞き方になります。