英語の文法:さまざまな第5文型の受動態

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ここでは、第5文型の受動態の作り方について学習していきます。この文法をスラスラと口から出せるようになるには、ある程度の慣れが必要となります。理屈をしっかりと理解し、何度も音読をすることで体得しましょう。

第5文型の受動態は第2文型となる

英語での第5文型を受動態にすると、第2文型となります。第5文型とは、「主語+動詞+目的語+補語」となります。一般的に、SVOCと表記されます。(S=主語、V=動詞、O=目的語、C=補語)
一方第2文型とは、「主語+動詞+補語」となります。一般的に、SVCと表記されます。

目的語とは、他動詞の後ろに置かれる名詞を指します。

補語とは、動詞(V)にさらに説明が必要なときに置かれます。例えば、I am a student.という場合、I がSでamがV、a studentがCとなります。この場合、もしSVだけであれば「私はです」という訳になり、これだけでは意味が分かりません。そこでCを付け加えて、Vをさらに説明する必要があります。

受動態は、「be動詞+過去分詞」の形となります。be動詞はV、過去分詞はCに当たります。反対に、「~は……する」という意味を持つ文章は能動態と言われます。過去分詞とは、動詞の後ろにedを付けた形です。しかし、不規則変化する動詞もたくさんありますので、これに関しては1つ1つ辞書で調べて確認をしましょう。

では、実際に例文を見て第5文型の受動態を見てみましょう。

私は彼女をベティと呼んだ。
I called her Betty.
S  V   O   C

これが第5文型の形であり、SVOCとなっています。これを受動態にすると、以下のようになります。

She was called Betty (by me).
S    V      C

第5文型のO(her)を受動態にする場合は、これを主語に持ってきます。そしてV(called)は、受動態では「be動詞+過去分詞」の形に変換します。C(Betty)の位置は変わりません。受動態ではS(I)を「by+me」としますが、これはふつう省略されます。

補語(C)がto不定詞か分詞の場合

次に、補語(C)にto不定詞か分詞がくる文章を学習していきます。分詞とは、語尾にingの形をつけた動詞を指します。

・to不定詞

彼女は子供に部屋を掃除するように説得した。
She persuaded her child to clean his room. (能動態)
S     V       O        C
Her child was persuaded to clean his room (by her). (受動態)
S        V           C

この文章も作り方は同じで、O(her child)は受動態の文章ではSにきます。V(persuaded)はbe動詞+過去分詞となり、Cの位置は変わりません。

・分詞

彼は彼女を駅で10分待たせた。
He kept her waiting at the station for ten minutes. (能動態)
S   V  O   C        その他修飾
She was kept waiting at the station for ten minutes (by him). (受動態)
S    V      C        その他修飾

この文章も同様に、C(waiting)の位置は変わりません。また、SVOCのどれにも属さないものは単なる修飾語であり、これも位置は変わりません。

第5文型を作る際、Cにto不定詞がくるか分詞がくるかは動詞によってそれぞれ異なります。そのため、第5文型を作る場合、必ず動詞を辞書で確認してどちらの形をとるのかを確認しましょう。

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