ここでは、品詞分解のやり方を解説していきます。リーディングを上級レベルまで到達するには、この練習法は欠かすことができません。ここでしっかりと品詞分解の方法を理解し、自分でこれができるように何度も練習することが大切です。
まずは以下の例文を見てください。
まずは、主語と述語を見つけることが大切です。ここでは、主語は「I」になります。次に、tellは動詞であり、これが文章の述語であることが分かります。
次に、tellが自動詞か他動詞かを見分ける必要があります。そのためには、英和辞書を引いてください。tellを調べてみると、他動詞であるということが分かります(他動詞とは、うしろに目的語を必要とする動詞です)。
tellが他動詞と分かれば、そのあとのyouが目的語であることも分かります。つまり、この文章は主語+動詞+目的語からなる第3文型となります。
では、about itはこの文章でどのような役割を果たしているのでしょうか。これはただの修飾句であり、品詞は副詞(句)に分類されます。
句とは、単語が2語以上からなるまとまりを指します。ここではaboutとitの2語ですので、句に分類されます。そのため、上記の文章ではabout itは副詞句に分類されます。
次の英文を見てみましょう。
I hesitate to do it.
hesitate to doの品詞分解を見ていきます。まずは、hesitateを辞書で調べてください。これは自動詞であるということが分かります。自動詞とは、うしろに目的語を必要としない単語となります。そのため、I hesitate.だけでも文章を終わらせることができます。
hesitateのうしろについているto doはto不定詞と呼ばれるものです。その中でもこのhesitate to doは、to不定詞の副詞的用法に分類されます。hesitateは自動詞なので、ここで文型は終わっています。そのため、そのあとにくる単語は「多くが副詞である」と考えてしまっても問題ありません。
実際はここまで品詞分解する必要はありません。hesitate to doを一つのかたまりとしてとらえ、「~することに躊躇する」と覚えてしまえばよいからです。ただ、初めのうちは品詞分解で正確な英文読解ができるよう、こういった地道な作業をこなしていく必要があります。
以上が、簡単な文章を使っての品詞分解法となります。まずはこういった短い文章で、正確な品詞分解ができるように何度も練習をしてください。そして徐々に長い英文に挑戦し、難解な文章を自力で品詞分解ができるよう努力してください。