英語には全部で5つの文型があり、それぞれ「第1文型、第2文型、第3文型、第4文型、第5文型」と呼ばれています。文型とは、英語の文章を作る上で基本の型となります。この知識が無ければ、正しい英文を作ることができません。
ネイティブは英語を話す際、必ず上記の文型のいずれかを使って英文を組み立てています。これに例外はありません。そのため、私たちも文章を作る際は必ずこの文型のルールに従わなければなりません。文型の知識を持っていれば、英文がデタラメになりネイティブが理解できないということは大幅に少なくなります。
ここでは、第1文型、第2文型、第3文型の解説をしていきます。残りの文型に関しては、別のページで説明をしていきます。特に、第5文型は日本語の語順と大きく異なりますので、使いこなすには相当な練習が必要です。そのため、この文型に関しては上のレベルで学習していきます。
第1文型(SV)
これは一番単純な文型です。Sは「主語」を表し、Vは「動詞」を表します。第1文型に来る動詞は、自動詞となります。自動詞とは、後ろに目的語となる名詞を直後に置くことができない動詞です。
例えば、「行く」という英単語のgoは自動詞です。そのため、「東京に行く」と言うときに「go Tokyo」と言うことはできません。goの後に前置詞を置き、「go to Tokyo」と言う必要があります。
それでは、例文を見てみましょう。
私は行く。
I go.
「私」という主語、「行く」という自動詞から成り立っているので、これは第1文型となります。この文章を長くして、「私は東京へ行く」という場合は、「I go to Tokyo.」となります。「to Tokyo」はただgo「行く」という動詞を修飾しているだけなので、これは修飾語と呼ばれます。
第2文型(SVC)
第2文型は、動詞は自動詞かbe動詞を持ってくることができます。Cは「補語」という意味であり、名詞、形容詞、副詞を持ってくることができます。補語とは、be動詞を補う役目を果たします。たとえば、以下のような例文は文章が完結していません。
私は~です。
I am
このように「~」の部分、つまりCの補語が欠けているので文章が途切れています。以下のようにすれば、文章を完成させることができます。
私は生徒です。
I am a student.
a studentが補語に当たり、be動詞のamを補っている形となります。be動詞の部分に自動詞を持ってくることもできますが、この形は別のページで解説します。
それでは、上の文章を少し長くしてみましょう。
私は去年大学生でした。
I was a university student last year.
Sは「I」、Vは「was」、Cは「a university student」となります。最後の「last year」はbe動詞を修飾しているだけですので、SVCのいずれにも該当しません。このように、文型を見極める際は、「何がSVCで何が修飾語か」を判断することが大切です。
Cに形容詞や副詞が来るパターンの例文も見てみましょう。
私は幸せです。
I am happy. (形容詞)
彼はあの家の中にいます。
He is in that house. (副詞)
第3文型(SVO)
第3文型は、英語の中で一番多く使われる文型です。この文型では、Vに他動詞がきます。ここが第1文型と違うところです。Oは目的語を意味します。目的語とは、Vを受ける名詞のことです。以下の例文で見てみましょう。
私は彼を知っている。
I know him.
knowは他動詞なので、後ろに目的語が必要となります。ここでの目的語はhimです。第1文型と比べてみましょう。
私は東京へ行く。
I go to Tokyo.
goは自動詞ですので、後ろに目的語を直接持ってくることができません。もし目的語を持ってきたい場合、上の例文のように前置詞(この例ではto)を持ってくる必要があります。