what節の特殊な用法

ここでは、what節の特殊構文について解説をしていきます。これは多くの人が、何となく理解したふりをしてあまり気にも留めない箇所ではありますが、しっかりと構文を理解して完璧な読解ができるようにしておきましょう。

 

 関係詞か疑問詞か
特殊構文について学習する前に、what節の2つの用法を確認しておきましょう。2つの用法とは、関係代名詞と疑問詞を指します。どちらとも訳し方は違いますが、名詞節として働くという点においては共通しています。例文を見てみましょう。

 

What I saw was completely different from what I heard.

 

I don’t know what this is.

1文目の文章は関係代名詞です。whatはsawという他動詞の目的語に当たるものなので、目的格となります。What I sawが名詞節として働き、この文章全体の主語として働いています。

 

2つ目のwhat I heardも先ほどと同じ、関係代名詞の目的格です。この場合は、前置詞fromの目的語として働いています。2文目のwhat は疑問詞であり、what this isは「これは何なのか」と訳します。このwhatは、be動詞isの補語にあたります。

 

上の2つのwhat節は、形上は1文目と2文目ともに同じです。これが関係代名詞か疑問詞かは文脈で判断するしかありません。

 

 what+主語+be動詞
この構文は、be動詞の時制によって訳し方を変えていきます。例えば、現在形であれば「現在の~」と訳し、過去形は「過去 / 昔の~」、未来形であれば「未来の~」と訳します。下の例文を見てみましょう。

 

I am not what I was.

what I wasの部分が特殊構文にあたります。訳し方は、「昔の私」となります。そうすると、「私は昔の私とは違う」となります。ただ、この構文を訳すときに重要なことは、be動詞の時制を強調させることです。そのため、訳すときにI amという現在形の部分も強調したほうが、下の訳文のようによりスッキリとした文章になります。

 

現在の私は昔の私ではない。

 what+主語+助動詞+be
では次に、what+助動詞+beの形も見ていきます。

 

What he imagines people ought to be is far from what they are.

what+主語+助動詞+beに関しては、助動詞の訳し方を強調させます。そして、上の文章のようにwhat+主語+be動詞が一緒に使われている場合、これは「話者が感じている本来あるべき姿」と「実際の姿」を対比させた訳し方をすることがポイントです。下の和訳を見てみましょう。

 

彼が想像している人々のあるべき姿は、現在の人々の姿とは大きくかけ離れている。

このように、whatには特殊用法が存在します。そのため、上記のような使い方を知らなければ正確に英文を理解できません。what節の用法は書き言葉だけではなく、日常英会話でも頻繁に使われます。ぜひ、あなたもスピーキングのときにこの用法を使う練習をしてください。

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