主語+形容詞句、節+述語の読み方

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ここでは、主語+述語の間に主語を修飾する形容詞句や節がくる文章の読み方を学習していきます。多くの生徒はここが誤読をしやすい箇所なので、正確に英文を頭から理解できるようにしましょう。

 

主語の品詞は必ず名詞(句、節)がきます。そのため、これを修飾する形容詞句や節があとに置かれるパターンがあります。これにより、主語が非常に長くなってどこから述語が始まるのかが分からなくなるということがよくあります。

 

 主語+形容詞句+述語
以下の例文を見て、主語+述語を探してください。

 

Most of the tourists encountered in the hotel I work for or seen enjoying the zoo next to it carry a video camera.

主語はMost of the touristsで、述語はcarryとなります。このように、主語と述語が離れてしまうと長い文章を理解するのが困難になります。

 

encounteredを述語だと考えたら、それは誤読です。この単語は他動詞ですので、「encounteredのあとに目的語がないので過去分詞である」と考えるべきです。また、seenも形上から過去分詞であることがわかります。つまり、この2つの動詞は述語の役割を果たすメインの動詞ではないことがわかります。これらはMost of the touristsを修飾している形容詞句です。

 

さらに読み進めると、carry a video cameraが見つかります。ここで、この文章のメインは「Most of the tourists carry a camera」であることが理解できます。あとの要素は、Most of the touristsを修飾している形容詞句であり、I work forはthe hotelを先行詞とする関係代名詞です。和訳は下のようになります。

 

私が働いているホテルで出会ったり、その隣にある動物園を楽しんでいる観光客の多くは、ビデオカメラを持っている。

このように、動詞の過去形か過去分詞かを見極めることが、英文の正しい理解において重要となります。

 

現在分詞やto不定詞、前置詞句の読み方はそれほど難しくはありません。例えば下の例文を見てください。

 

Her skillful handling of the language in writing sentences made her a novelist.

主語はHer skillful handlingからsentencesです。Her skillful handlingをof the language in writing sentencesという長い前置詞句(形容詞句)が修飾している形となります。in writing sentencesはthe languageを修飾しており、writingは動名詞です。訳は「文章を書くときの言葉」です。

 

全訳は以下のようになります。

 

彼女は文章を書くときの言葉遣いが巧みなので、小説家になった。

過去分詞と違い、述語の見極め方が簡単なので、どれがメインの動詞かを見分けやすいです。

 

 主語+形容詞節+述語
今度は、主語のあとに形容詞節がくるパターンを解説していきます。節とは、主語+述語からなることをいいます。そのため、文章を構造はメイン主語+サブ主語+サブ述語+メイン述語となります。こうなると、サブの主語と述語に気を取られてメインの主語が何だったのかを忘れてしまい、サブの述語の存在も忘れてしまいがちになります。

 

下の例文を見て、メインの主語と述語を答えてください。

 

Those who would respect the man only because he was rich no longer helped him in adversity.

ここでは、メインの主語はthose、述語はhelpedとなります。those whoはpeople whoと同じ意味となり、whoからhe was richまではthoseを修飾している関係代名詞(形容詞節)となります。only because he was richは副詞節であり、関係代名詞内にあるrespectという動詞を修飾しています。

 

no longerは副詞句であり、これはメインの述語であるhelpedを修飾しています。このように、メインの主語+メインの述語の間に挟まれていても、メインの述語を修飾する場合もあります。その場合は形容詞句、節ではなく、副詞句、節となります。

 

全訳は以下の通りです。

 

金持ちだという理由だけでその男を尊敬していた人々は、彼が逆境にいるときに(もはや)助けることはなかった。

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