what節の疑問形容詞と関係形容詞、そしてwhat節の疑問代名詞や関係代名詞は形が全く一緒です。そのため、前後の文脈やwhatの直後に続く名詞がwhatによって修飾されているかどうかを瞬時に判断し、正確に英文を理解する必要があります。
疑問形容詞と疑問代名詞
まずは下の例文を見てください。
We cannot tell what prizes will be.
2つの文章はどちらとも疑問詞です。1文目のwhatはgetの目的語であり、2文目はwill beの補語です。ただ、1文目のwhatはそのあとのprizeを修飾しているため、疑問形容詞です。2文目のprizesはwill beの主語となりますので、whatは疑問代名詞となります。訳は下のようになります。
私たちは、賞品が何であるか分からない。
このように、whatがうしろの名詞を修飾しているかどうかによって、訳し方が大きく異なります。
感嘆文と前置詞+what+名詞は疑問形容詞
感嘆文を作るwhatに関しては「what+不定冠詞+名詞」となります。そのため、この場合はwhatが「不定冠詞+名詞」を修飾していることがすぐに分かりますので疑問形容詞です。下の例文を見てみましょう。
このように、感嘆文の場合はwhatが疑問形容詞であることは瞬時に判断できます。そのため、「whatのあとに冠詞がついているかどうか」が疑問形容詞か疑問代名詞かを判断するための基準の1つとなります。
次に、前置詞+what+名詞の形を見ていきます。
このプログラムはどのように扱われるべきですか?
このように、what wayはinという前置詞の目的語となり、このin what wayは副詞句を作ります。in what wayは文章を構成するshould this program be dealt withとは独立しているため、whatがwayを修飾していることは容易に判断できます。ちなみに、下のように肯定文の文章に直すと、この文章が理解しやすくなります。
疑問形容詞と関係形容詞
疑問形容詞と関係形容詞は、形上から判断することが難しいです。また、どちらの文法で解釈するかによって文章の意味が大きくことなります。そのため、前後の文脈から疑問形容詞か関係形容詞かを判断をするしかありません。それでは、下の例文を見てください。
I know he will buy her what dogs she likes.
1文目は疑問形容詞であり、2文目は関係形容詞です。下の和訳で意味の違いを比べてください。
私は、彼が彼女に何でも好きな犬を買ってあげるつもりであることを知っている。
2文とも形は全く同じであり、whatがdogsを修飾し、likesという他動詞の目的語となっています。そのため、疑問形容詞か関係形容詞として使われているかを判断するためには文脈で判断する必要があります。ちなみに、2文目はwhatever dogs she likesや、any dogs she likesと書き換えることが可能です。
副詞節として使われるwhatever
whatとwhateverは名詞節として使われ、anyと同じ訳になります。一方、whateverに関しては副詞節の役割を果たすことができます。下の例文をみてください。
上のwhateverは副詞節として使われ、意味は「何が起こっても~」という譲歩の意味を表します。これを、What happens, we~と言うことはできません。
このように、what節には4種類の文法の役割を果たします。そのため、正確に英文を読まなければ誤読する可能性が高い文法です。速読をして何となくwhat節を理解するのではなく、できれば紙などに和訳を書いて完璧に理解しなければなりません。