ここでは、第5文型を構成するSVOCの間に修飾語がはさまれる文体を学習していきます。日本人は第5文型が苦手ですが、修飾語が入ってくると文章理解がさらに困難になります。
S+V+O+修飾語句(節)+C
動詞には第3文型と第5文型をとることができる動詞がいくつかあります。代表的なものがmakeです。下の例文を見てください。
They made machines run for the whole day.
上の文章が第3文型で、下が第5文型と判別することは比較的簡単です。なぜなら文章自体が短いため、madeとrunがほぼ同時に視野に入るからです。それでは、次の文章はいかがでしょうか。
この場合、stop doing soが視界に入ってくるまでは「They made machinesという第3文型である」と考えることが普通であり、私もそのように解釈します。そして文章を読み進めてstop doing soという動詞の原型が見えたとき、初めて「第3文型ではなく第5文型だ」と解釈を変えます。訳は下の通りです。
このように、第5文型の目的語と補語の間に上記のような修飾語が入ると、第3文型か第5文型かを識別することがかなり難しくなります。そのため、文型を正確に追わないと誤読につながってしまいます。
Oを修飾するか、Cを修飾するか
第5文型のOとCの間に修飾語句が入る場合、それがOとCのどちらを修飾しているのかを見極めることが、正しい英文理解において必要となります。上の文章では、machinesという名詞をwhich had been runningという関係代名詞が修飾しています。それでは、Cを修飾する文章を見てみましょう。
I found her voiceを見て、第3文型と解釈して「私は彼女の声を見つけた」と理解しては意味が通じなくなります。そのため、もう少し読み進めてみます。quite satisfactoryという形容詞を見つけて、「これが補語である」と理解します。through sound onlyは、quite satisfactoryを修飾している副詞句となります。
このように、OとCの間に挟まっている修飾語はどちらを修飾するかをしっかりと理解することが、正確な読解につながります。