ここでは名詞節と副詞節、そして形容詞節の見分け方について学習していきます。この2つを読み間違えることで、意味が大きく変わる場合があります。しっかりとここで違いを理解し、正確に読み取れるようになりましょう。
節とは主語と述語からなる文を指します。文章の中でもし主語や補語、または他動詞や前置詞の目的語が欠けている場合、それは名詞節となります。一方、文章が完成されており、それを修飾している形でついている節の場合は副詞節となります。
名詞節と副詞節
それでは、以下の例文を見てみましょう。
I’ll ask if she needs my help.
もし彼女が明日空いているなら、その質問を聞いてみるよ。
I’ll ask her the question if she is free tomorrow.
1文目のif以降は名詞節となります。主語+ask+目的語からなる第3文型の形であり、ifの節は目的語の役割を果たしています。一方、2文目はI’ll ask her the questionという完成された文章があり、それをifの節が修飾しています。そのため、これは副詞節となります。
名詞節と形容詞節
では次に、名詞節と形容詞節の違いについて例文を見てみましょう。
I don’t know where he lives.
ここは彼が生まれ育った家だ。
This is the house where he was born and brought up.
1文目は名詞節であり、knowという他動詞の目的語の役割を果たしています。一方、2文目のwhereは形容詞節であり、the houseである名詞を修飾して「どのような家か」ということをwhere以下で説明しています。
2文目のwhereは関係副詞と呼ばれるものです。名前に「副詞」と付いているのは、上の文章を2つに分けると分かります。
thereは副詞です。関係副詞のwhereはthereの役割を果たすのでこういった名前が付いています。これを1文に凝縮すると上の例文のような形(This is the house where~)になり、the houseを修飾する形容詞節として機能します。
形容詞節は他にも関係代名詞などが当てはまります。
This is the guy (who) I have known for many years.
the guyという名詞をwho以下の節が修飾しているので、これは形容詞節となります。
名詞節と副詞節、そして形容詞節の説明はこれで以上です。上の例は、どれも短い文章です。そのため、どの種類の節かを判断することは、それほど難しくありません。
ただ、実際の新聞や雑誌などにでてくる文章は、上の例文の倍以上の長さとなる場合がほとんどです。しっかりとここで節の種類の見分け方を訓練し、読み間違いをなくす努力をしてください。