ここでは、直接話法と間接話法について学習していきます。会話で頻繁に使われる文法ですが、慣れないといい間違いを起こしやすいです。まずは理屈をしっかりと理解し、何度も音読して体に叩き込んでいきましょう。
直接話法と間接話法の違い
「彼は言った、”明日は山に行きます”」のように、””内の発言をそのまま伝えることを直接話法と言います。
一方、「彼は明日は山に行きますと言った」というように彼の発言をそれを聞いた人がまた誰かに伝達をする言い方を間接話法と言います。以下の例文を見てましょう。
※間接話法のときは、「明日」をthe next dayと表すのが基本的なルールです。詳細は、下記で解説をします。
・直接話法の作り方
上の文章を例にして、直接話法を詳しく説明します。もう一度例文を見てください。
He said, “I’m going to the mountain tomorrow.”
このように、日本語の「」にあたる部分はダブルクオテーション””でくくります。また、ピリオドはクオテーションの中に打ちます。He saidのあとにはカンマを打ちます。
・間接話法の作り方
間接話法では時制の一致が起こります。例文を見てください。
He said (that) he was going to the mountain the next day.
thatは会話ではよく省略されます。
代名詞の入れ替え
直接話法を間接話法に言い換えるさい、その文章内で使われている代名詞が入れ替わることがあります。例文で確認してください。
She said, “I am hungry.” (直接話法)
She said that she was hungry. (間接話法)
彼女は私に「あなたは頭がいいですね」と言った。
She told me, “You are smart.”
She told me that I was smart.
このように、直接話法から間接話法に変えるときのポイントとして、話し手の立場から適切な代名詞を考える事が重要です。上記の日本文に主語をつけると、以下のようになります。
彼女は、彼女はお腹が空いたと言った。 (間接話法)
彼女は私に「あなたは頭がいいですね」と言った。 (直接話法)
彼女は私に、私は頭がいいですねと言った。 (間接話法)
・this, theseとthat, thoseの言い換え
通常直接話法でthisやtheseが使われる場合、間接話法ではthatやthoseに変化します。
I said at that time, “This is (These are) my bag. “ (直接話法)
I said at that time that that was (those were) my bag. (間接話法)
一方、もしバッグが目の前にある状況であれば間接話法でもthis, theseのまま使います。
I said that this is (these are) my bag.
時制の一致を受けてthis wasやthese wereとしてもよいですが、バッグは上記の発言をしている現在においても私のバッグであることに変わりはないので、isやareでも構いません。
副詞の言い換え
副詞も代名詞と同じく、間接話法に言い換えると変化することがあります。以下の表を見てください。
直接話法 |
間接話法 |
now |
then |
today |
that day |
yesterday |
the day before, the previous day |
tomorrow |
the next day, the following day |
next week |
the next week, the following week |
last night |
the night before, the previous night |
last year |
the year before, the previous year |
ago |
before |
here |
there |
He said, “I will come back tomorrow.”
He said that he would come back the next day.
ただし、もし彼が上記の発言をしたのが今日であれば間接話法でもtomorrowが使われます。
私は「ここに住みたい」と言った。
I said, “I want to live here.”
I said that I wanted to live there.
もし上記の私の発言がその住みたい場所でされた場合は、間接話法でもhereを使います。
こういった直接話法と間接話法の言い換えは、最初のうちはスムーズにできないものです。何度も例文を音読して、自分で使う練習をすることが大切です。