このページではsome, any, no, noneの使い分けを解説していきます。会話や文章では頻繁に使われますので、しっかりと文法を理解するようにしましょう。
someの用法
この単語は形容詞で、「いくつかの~」という意味です。数えられる名詞(可算名詞)、数えられない名詞(不可算名詞)のどちらの前にも置くことができます。可算名詞の前に置く場合、名詞は複数形となります。以下の例文で確認しましょう。
She bought some apples.
私は水を(いくらか)飲みました。
I drank some water.
不可算名詞は単独ではあまり使われず、someと一緒に用いられることが多いです。
代名詞としてのsomeの用法
someは形容詞のほかに、代名詞としての役割を果たします。形はsome (of~)となります。
I have some.
私は彼らのうちの何人かを知っている。
I know some of them.
私はこれらのリンゴうち何個か買いました。
I bought some of these apples.
上の例文のように、theseやthemなどの代名詞がある場合は、someを形容詞として使えません。
I bought some these apples.
I bought some of these apples.
anyの用法
肯定文で使われる場合、anyは「いかなる~でも」という意味になります。以下の例文を見てみましょう。
I can eat any food.
I don’t have any food in the fridge.
代名詞としてのany
someと同じく、代名詞としてanyを使うことができます。その場合、any (of~)という形にします。
I don’t know any.
私は彼らを誰も知りません。
I don’t know any of them.
私はあれらの人々を誰も知りません。
I don’t know any of those people.
疑問文で使われるsomeとany
someが疑問文で使われる場合、「相手が了承をしてくれるのを期待している」というニュアンスがあります。
Can I have some water?
一方、上の文をanyにした場合は「どんなお水でもいいからください」というニュアンスになります。
Can I have any water?
noの用法
noを形容詞として使う場合、上記のnot~anyと同じで「全然~ない」という意味になります。以下の例文を確認しましょう。
I have no friends.
= I don’t have any friends.
noを代名詞として使う場合は、none (of~)とします。これは、any (of~)と言い換え可能です。
I know none of those people.
= I don’t know any of those people.
noはこの単語自体に否定の意味が含まれており、日本人にとって最初は使いにくい単語です。例えば、上記の例文を以下のように言ってしまうことが多々あります。
I don’t know none of those people.
これでも一応は通じますが、ネイティブから「教養を感じられない」と思われてしまいます。そのため、慣れないうちはnot~anyの方が使いやすいです。