難しい日本語は簡単な日本語に変換してから英語に訳していく

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簡単な日常英会話では、それほど難しい文法や単語は必要ありません。例えば、食べ物を注文するときや、友人との挨拶といった簡単な会話をするときがこれにあたります。この場合、中学二年生レベルの文法力があれば、ほとんどの英会話をこなすことができます。

ただ、恋愛や相談事といった複雑な話の内容になると、難しい文法や単語を使いこなさなければいけません。これは、日本語で話をするときを考えてみれば分かります。私たちにとっては無意識ですが、おそらく難しい単語や文章などを使っているはずです。

例をあげれば、あなたが今まさに読んでいるこの記事の文章が「複雑な話」にあたります。これを口で英訳しようとすると、英語力が上級レベルやプロでない限り、かなり難しいと思います。

こういった難しい文章をどのように英訳すればよいかを、下の動画で解説しています。

目次

難しい日本語を簡単な日本語に翻訳する

高校生が使う英語の教科書で、「Aが~でないのと同様にBも~でない」という構文を見たことがあると思います。これは、有名な「no more B than A」の構文です。ただ、これを日常会話で使うとなると、相当な練習が必要です(ネイティブでも使う人もいますし、小学生でも使っている子がいました)。

そのため、まずはこの日本語を簡単な短い文章に変換します。すると、以下のようになります。

Aは~ではない。同様に、Bも~ではない。

このようにすれば、使う文法は「A is not~」という中1レベルだけですみます。「同様に」は色々な言い方がありますが、私ならsimilarlyやlikewise、そして~as wellなどを使います。このように短い日本語にすれば、英語に直すことは非常に簡単になります。

「同様に」を表す言い方は、他にも「~, too」や「~, either」があります。ただ、この2つは文章が肯定文か否定文かによって使い分けなければいけません。言い間違える可能性もあるので、私であれば上記の3つのどれかを使います。

直訳できる日本語は素直に直訳する

日本語の中にも、そのまま直訳で表現できるものがたくさんあります。例えば、「~にとって弊害だ、障害だ、邪魔だ」という日本語は、全て「stumbling block to」や「obstacle」で表現できます。

こういった直訳表現をたくさん覚えておくと、英語を話すときの流暢性が大いに向上します。

また、これらの表現を前もって覚えておくことで、文法操作をする必要性も減っていきます。上の日本語を思いついたら、すぐに直訳の英語表現を言えばよいだけだからです。これにより、英文ミスをする回数を減らすことができます。

私たち日本人は、どうしても日本語という母国語の干渉を受けてしまいます。そのため、この日本語をどのように活用するかが、英語をスムーズに話すためのポイントとなります。無理に日本語を忘れて英語を英語で考えようとせず、逆の発想で日本語を最大限に活かしてください。

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