スピーキング力を上げるためには、何が重要でしょうか。文法力や単語力はもちろんですが、流暢性を上げるためのトレーニングが必要となります。
英会話では英文を作る速さも重要ですので、この練習をおろそかにすれば、いつまでたってもネイティブと同じようにスラスラと英語を話すことができません。
この流暢性を上げる練習の1つに、例文音読があります。同じ英文を何度も音読することによって、文法を無意識に使いこなせるようになるまで体得する必要があるのです。
ただ、この例文音読の練習法を間違えると、あまり効果がありません。最大限の効果を得るためには、音読するときのスピードを意識する必要があります。それでは、音読するときの速さについて以下に詳しく解説していきます。
流暢性が求められる2つの場面
英語を教えている生徒さんからいただく質問で、「例文音読はどの位のスピードで英文を言うのが合格ラインですか?」とよく聞かれます。答えを言うと、「早ければ早いほどよい」です。
具体的に言えば、ネイティブとの会話では、文法や語法などの正確性の他に流暢性が求められます。そして、英会話ではこれを求められる場面が、細かく言うと2回あります。
1回目は、頭の中で言いたいことを思いついてからそれを口から出すまでの早さです
(これは瞬発力と表現した方が適切かもしれません)。
2回目は、英文を口から発してからそれを言い終わるまでに求められる早さです。この2つのうち、どれかが欠ければ英会話でスラスラと話すことができません。
この2つの時間を縮めるために、日頃の例文音読が重要になってきます。
つまり、日本語を見てから口に出すまでの時間を縮め、その英文を言い終わるまでの時間を縮めていきます。これらの時間を短くすればするほどあなたのスピーキング力はどんどん流暢になり、
ネイティブと同じ速さで話すことができます。
そのために、例文音読で同じ英文を何度も何度も口に出すことによって、徐々にスピードを上げていくのです。
1つの例文を何百回と音読する
「なかなか英語をスラスラと話せない」と嘆く生徒さんの中に、1つの例文を10回くらいで済ませてどんどん次の例文に進む方がいます。残念ながら、それでは流暢性は上がりません。
10回ではなく、0を一つ付け足して最低100回は音読するようにしましょう。この練習法は非常につまらないし、キツイことは私も知ってます。ただ、私はこの練習を毎日やったおかげで同時通訳者になれました。
ネイティブとの会話も問題なくこなせるので、そこまでいけば英語を話すのがとても楽しくなります。