TOEICパート5の勉強法:品詞で勝負する

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ここでは、TOEICリーディングセクションのパート5(短文穴埋問題)について、どのような対策で臨むべきか解説します。

目次

パート5の特徴

新形式TOEICでは、リーディングセクションの問題数が変更されます。詳しくは「新形式TOEIC:リーディングセクションの勉強」でご確認いただきたいのですが、パート5についてはこれまでの40問から30問に減少しました。

各セクションの問題数の増減や出題形式の変更点を勘案して総合的に判断すると、パート5での望ましい時間配分は、1問あたり20秒?25秒です。パート5は文法問題ですから、正確な文法知識や語法を身につけていれば、必ず解答することができます。

逆に言えば、仮にわからない問題が出題された場合、文法知識が欠如している状態ではいくら考えても解くことができず、試験時間を浪費してしまうだけです。パート5の文法問題は、文法知識があれば数秒で解ける問題もあります。できるだけ時間をかけずにパート5を処理するのが、全体的なスコアアップにつながることになります。

正確に品詞を見極める

では、具体的にどのようなところに力をいれて対策を進めていくべきでしょうか。パート5のこれまでの出題傾向から判断すると、最も重要な項目の1つは品詞です。パート5では、かなりの問題が品詞を問う(品詞で解答できる)問題になっています。

基本的な文法知識にまだ不安が残るという方も、ある程度の文法知識を習得されている方も、パート5では品詞に注意してください。例えば、次のような問題を考えてみましょう。

Because Jack had practiced very hard, he __ in winning the tennis tournament.

(a) success
(b) successful
(c) succeeded
(d) successfully

この問題では、空欄の前がheという主語(主格をあらわす人称代名詞)になっています。この時点で、heの後ろの空欄に入る可能性のある語は、動詞しかないと判断することができます。なぜならば、he以下の文には、heの述語と成り得る動詞が存在しないからです。

選択肢を見れば一目瞭然ですが、この問題の解答は(c)succeededということになります。まず、選択肢の中で絶対に選んでいけないものは、(a)successと(b)successfulです。前者は名詞で後者は形容詞ですが、これらの品詞はいずれも動詞を伴う必要があり、代名詞であるheの後ろに単体で挿入されることはありえません。

次に、(d)successfullyは副詞です。文法的には、副詞は、代名詞の直後に入る可能性があります(heの後ろに入る可能性があります)。例えば、He successfully passed the exam.のように、その動詞の前に挿入することで、動詞を修飾することができるからです。しかし、この問題では、そもそも動詞が存在しませんので、successfullyを挿入することはできません。

このように、パート5では、品詞を正確に把握する必要があります。極端ではありますが、その単語の意味がわからなくても、品詞が正しく判別できれば、解答できる場合があるのです。上の例題はまさにその例です。

品詞を見分ける場合に重要なのは、語尾です。例えば上の問題では、fulとfullyがわかりやすいでしょう。前者は形容詞で一般的に見られる接尾語であり、後者は副詞で一般的に見られる接尾語です。また、(c)に関して言えば、edで終わっていることから、おそらく動詞の過去形または過去分詞形ではないかと予測することができます。

もっとも、パート5の問題を実際に解くときは、このように消去法で考えていくのはあまりオススメできません。上の例題のように品詞で判断できる問題であれば、選択肢を見た瞬間に判断できますので、消去法で1つ1つ正答を絞り込んでいくというよりは、正しい解答をピンポイントで選ぶことができるようにならなければならないのです。

まとめ

最初に解説したとおり、パート5はいかに迅速に問題を処理できるかが重要です。まずは基本的な文法知識や語法の知識を身につけるのが最優先ではありますが、その際に必ず気をつけていただきたい(意識して学習を進めてほしい)のが品詞です。

TOEICパート5の問題は、品詞で正答を判断できる問題が非常に多く出題されます。このような問題は消去法によって正答を絞り込んでいくのではなく、選択肢を見た瞬間に、ピンポイントで正答を選べるようにならなければなりません。もちろん、中には品詞だけでは判断できない問題も出題されます。単純な語彙を試す問題や語法問題については、消去法で確実に解答したいところです。

品詞を見分けるときは、必ず語尾(接尾語)に注目します。その品詞に特徴的な接尾語というのがありますので、普段から意識して覚えるようにしてください。


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