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ここでは、onの使い方について学習をしていきます。この前置詞の意味は多岐にわたりますので、1つ1つ下記で解説をしていきます。
みなさんは、onを「~の上に」と覚えていると思います。ただ、これだけではonを間違えて使ってしまうことがあります。たとえば、「飛行機が私の上を飛んでいた」という場合、onではなくaboveやoverを使います。一方、onというのは「~の上に(接触して)」という意味があります。例文を見てみましょう。
その椅子に座りなさい。
Sit on the chair.
このように、何かに接触していることが、onを使うための条件となります。上記の例では、鍵はテーブルの上に接触しており、椅子の上に接触しているのでonが使われます。
他にも、日本人にとって発想しにくいですが以下の例文でもonが使われます。
私は農場で育った。
I was brought up on a farm.
それは5ページに書かれています。
That is written on page 5.
上記の3例文はどれも、接触している概念があるためonが使われます。
続いての使い方は、「~に付いて」という使い方を学んでいきます。例文を見てみましょう。
天井にエアコンが付いている。
There is an air-conditioner on the ceiling.
彼女は洋服についたシミを取り除いた。
She removed the stain on her clothes.
片足で立つ
stand on one foot
このように、上記の例文にはどれもonが使われており、元の意味である「~に接触して」という概念があります。
次に、「身につけて」という意味で使われるonを見ていきます。これも元に「~に接触して」という意味があってこのような使われ方をします。
彼は(指に)指輪をしている。
He is wearing a ring on his finger.
次は、場所を表す単語とよく使われるonの使い方を見ていきます。
リヴィングルームは庭に面している。
The living room looks out on the garden.
これは、onを使うという発想がなかなかできない使い方です。「~に接触して」という概念からもイメージがしにくいため、「英語ではこのように言うものだ」と割り切り、決まり文句として覚えてしまった方が良いです。
税金はお酒に課されている。
The tax is imposed on alcohol.
自分を責めすぎるな。
Don’t be too hard on yourself.
これは、aboutと同じような使われ方をする場合が多いです。ただ、onの方がややフォーマルに聞こえますので、書き言葉などでは頻繁にonがこの意味で使われています。
彼は私の演技についてコメントをした。
He gave me comments on my acting.
そのことについて何か質問はありますか?
Do you have any question on it?
食料が底を尽いてきている。
We are low on food.
日時を表す単語にonが使われることがあります。
ここで厄介なのが、inが使われることもあるということです。たとえば、下記のような表現はinを使います。
このinとonの使い分るための発想法は、ネイティブじゃないと理解することが困難です。そのため、私たちは決まり文句として上記の表現をそのまま覚えてしまうことが効果的です。
この使い方も、会話でよく使われます。例文を見てみましょう。
彼は電話中です。
He is on the phone.
バイオリンで曲を弾く
play a tune on the violin
インターネットで検索する
search on the Internet
彼はガラスで足を切った。
He cut his leg on the glass.
「~に頼って」や「~に依存して」という意味でonが使われることがあります。
車はガソリンで走る。
Cars run on gasoline.
彼らはパンを常食にしている。
They live on bread.
2、3文目はこのonの用法は発想しにくいとは思いますので、かたまりでそのまま覚えてしまいましょう。たとえば、2文目はrun on~で覚え、3文目はlive on+食べ物で暗記します。
「~に基づいて」や「~によって(~の理由で)」に対しては前置詞のonが使われることがあります。例文を見てみましょう。
彼は放火容疑で逮捕された。
He was arrested on a suspicion of arson.
私は定期的にセミナーを開催している。
I hold a seminar on a regular basis.
彼はおつかいに行かされた。
I was made to go on an errand.
彼女は仕事でアメリカへ行った。
She went to America on business.
彼はその問題に取り組んでいる。
He is working on the issue.
このonは、ある事柄の状態を表すときに使われます。例文を見てみましょう。
就職率が増加している(増加している状態である)。
The employement rate is on the increase.
これは接続詞のas soon asと同じ意味で使われるonの用法であり、うしろは動名詞を持ってきます。詳しくは、「接続詞(時、理由を表す接続詞、従位接続詞)」をご覧ください。
私はいつもあなたの味方ですよ。
I am always on your side.
これは前置詞のonを発想しにくいです。そのため、言い換え表現であるcompared withを使う方が、私たち日本人にとっては簡単でしょう。
この使い方は、くだけた会話で用いられます。
この料理は当レストランからのサービスです。
This dish is on the house.
on the houseは決まり文句であり、レストランやお店などを指します。
これはネイティブが会話でよく使うonの用法です。何か被害を被ったというニュアンスを出したいときに、「on+被害を受けた人」という使い方をします。
PCが突然壊れてしまって困ったよ。
The PC suddenly broke down on me.
これは硬い表現で使われ、「無冠詞の名詞+on+無冠詞の名詞」という慣用表現です。
以上が、前置詞onの用法の主な用法となります。上記の意味を全て理解し、英会話で瞬時に使いこなすことは、日本人にとってはかなり難しいです。
そのため、私がオススメするのはある程度のフレーズでそのまま覚えてしまうことです。ネイティブと同じような発想でonを使うことは非常に難しいので、かたまりで暗記するということがonを使いこなすためのコツとなります。