あなたが英語をこれから勉強するにあたり、「全て自分の責任である」というマインドを持つことは非常に重要です。この心構えがあるのとないのでは、今後の英語力の伸びが大きく変わっていきます。
しかしながら、英語力が伸びない多くの人は「講師の教え方が悪い」などといって他人のせいにしがちです。これではいつまでたっても英語は上達しません。それでは以下で、伸びる生徒と伸びない生徒を詳しく見ていきましょう。
自分が悪いか他人が悪いか
たとえば、ある英語初心者の2人が英会話スクールに入学したとします。2人とも同じ講師から習い、同じ教材を渡され、同じノウハウを教えてもらっています。条件は全く同じです。
ところが、入学して3ヶ月経ちましたが、いまだに流暢に話せるようにはなりません。ここで片方の生徒は、「まだまだ自分の努力が足りない。先生にもっと積極的に相談してどんどん改善していこう」と言いました。
一方、もう片方の生徒は、「自分の英語力が伸びないのはこのスクールのシステムが悪い。教材も十分に揃っていないし、先生の教え方も悪い」と言いました。
この2人を比較して、どちらの方が英語をマスターできるかは明確です。この2人には、思考の違いがあります。つまり、「自分が源」というマインドを持っているかどうかで英語力の伸び方がかなり異なってきます。
「全て自分のせい」と考える人であれば、現状を改善するためにはどうすればよいかを工夫します。つまり、自主的に向上しようとする人です。このような思考を持っていれば、たとえば遠回りしたとしても英語力は確実に伸びていきます。
ただ、何でも他人のせいにする人は、残念ながら英語をマスターすることは一生ありません。このような他人に依存するタイプの人は、「英語力が伸びないのは周りのせい」と考えます。その結果、思考が停止してしまいます。
こういった人はいろいろな教材を試し、英会話スクールを渡り歩いていきます。ただ、文句ばかり言うような他人への依存体質である限り、英語を習得することは無理です。そのような人は、どの教材やどの英会話スクールにも何かと文句を言います。
教材を購入したり英会話スクールに入学したりするのは、他人ではなく「あなたの選択」であることに気づくべきです。他人のせいにする人は、こういったことにも気づけない人が多いです。
「どうすれば良くなるか?」を常に考える
上記のようなことを偉そうに言ってますが、私も昔は他人に依存していました。何十冊もの教材を買い込み、数多くの英会話スクールに通っていました。それでも英語力が伸びず、「なぜだろう?」と考えていた時期がありました。
しばらくして、私が尊敬する恩師に出会いました。そこで私は、「英語力が伸びないのは生徒側にも責任がある」と真正面から言われました。
そこで私のマインドが切り替わり、恩師のもとで何年間も英語を勉強し続けることに決めました。私は恩師が教えるノウハウを100%信じていたので、言われたことを愚直にやり続けました。
もちろん、途中なかなか英語力が上がらない時期もありました。ただ、そのような状況でも「ノウハウが悪い、教材が悪い」などとは一切思いませんでした。「こういったノウハウや教材を使いこなせていない自分が悪い」と考え、少しでも不安な点があればすぐに質問をしました。
このようなプロセスを経て、今は英語を自在に操ることができ、無事に通訳者として働くことができました。
こういった経験があるからこそ、今では英語が伸びる生徒と伸びない生徒の違いがはっきりと分かります。その中でも、「全て自分が悪い」というマインドを持つことはかなり重要です。
もしあなたが、英語力が伸び悩んでいると思うのであれば、自分がどちらのタイプかをまずは考えてみてください。どこかで他人のせいにしているのであれば、今すぐその思考を改めてください。そして「どうすればもっと良くなるか」ということを常に考え、自分の力で答えを見つけていってください。
このような思考を持ち続けていれば、あなたの英語力は少しずつ伸びていきます。