英語を身につけたいと思ったとき、あなたは何を使って学習をしますか。多くの人は、まず英会話スクールに通ったり初心者用の英語教材を購入したりします。
最近では、オンラインでネイティブと一対一で会話ができるサービスも増えてきました。月の料金も非常に安く、誰でも手軽に英語レッスンを受けることができます。ただ、英語初級者の人がいきなりネイティブと話す練習をすることはとても非効率であり、汚い英語を身につけてしまう可能性が高いです。
これについての詳しい解説は、以下の動画で解説しています。
ネイティブとの会話では、正しい英文を調べて復習することができない
英会話レッスンを受けたことがある人は、「表現したい日本語は思いついているのだが、それを英語で何と言えばよいか分からない」ということに遭遇したことが何回もあることでしょう。そのとき、あの手この手を使って何とかネイティブに理解してもらおうと必死になります。
その結果、文法や単語の使い方がめちゃくちゃになります。ただ、ネイティブは「この人が言いたいことは何か」を察してくれます。そして、どんどん会話は先に進んでいきます。
このとき、あなたが「頭の中で思いついた日本語を英語で何と言えばよかったか」をしっかりと復習していないことになります。
そのため、自分が話すたびに分からない単語に出会ってはジェスチャーや単語を並べて何とか会話を乗り切るという、いわゆるサバイバルイングリッシュになってしまいます。これでは、いつまでたっても初級レベルの英語から抜け出すことはできません。
まずはネイティブなしで、自分だけで英語を話す練習をする
私がまだ英語を話せなかったころは、ひたすら独りで英語を話す練習をしていました。分からない単語に出会ったらその場で辞書を開くことができますし、言い間違えたらまた最初から英文を作り直すこともできます。
これはネイティブと会話しているときにはできない練習法であり、自分のスピーキング力の精度を高めるためには最高のトレーニングです。
分からない単語を調べ、正しい英文を一つ一つ確実に作っていくことが真のスピーキング力につながります。そのためにも、まずは文法力を知識として身につける必要があります。そして例文の音読を行い、最後に英語を話す練習をするというステップが重要となります。
ネイティブとの会話は、自分の英語力の力試しと思って取り組む必要があります。
ネイティブと話して英語力が上昇することはないため、学んできたことを再確認するためであれば英会話レッスンがようやく活きてきます。少なくとも、最初から英会話に取り組むのは順番が間違っています。