英語を効果的に学習するにあたり、良き指導者から教わり、良き参考書や辞書を使うことはとても大事です。しかし、それ以前にもっと大切なことがあるのです。それは、英語を学ぶ目的を明確にすることです。
このような意識を持つのと持たないのでは今後の英語習得度合いに大きな差が開きます。そこで、この記事では明確な目的を持つことの重要性について話をしていきます。
目的を明確にするとはどういうことか
あなたが英語を学ぶ目的とはなんでしょうか。これは、英語の学習をスタートする前にクリアにしなければいけません。ただ漠然と「英語を話せるようになりたい」と思っているだけではダメです。「英語をなぜ学ぶ必要があるのか」、「英語を学んでどうしたいのか」などの質問を自問する必要があります。
実は、英語の勉強を始める人の約7、8割は途中で挫折してしまうと言われています。英語に限らず、語学というものは短期間で成果を出すことができない学問です。毎日ひたすら単語を覚えて文法も勉強し、スピーキングの学習をしても、数か月では自分の思っていた結果が出ないのが現実です。
そうなればモチベーションはどんどん下がり、毎日の単語暗記や文法学習が段々と苦痛に思えてきます。次第にこの勉強法は効果的ではないと思い、別の教材(しかもすぐに結果がでると宣伝している教材)に手を出してしまうのです。このような負のサイクルを繰り返し、最終的には挫折をしてしまいます。
これは英会話スクールに通ったとしても同様です。目的が明確でなければ、レッスンを有意義に使うことができません。主体性もなくただ授業に参加し、1~2時間だけのレッスンだけで満足してしまいます。
「学校に通いさえすれば後は先生たちが何とかしてくれる」と思いがちです。最悪の場合は「英語力が伸びないのは学校のせいだ」と被害者意識になってしまいます。
このような結果になってしまう理由はただ一つです。前述の通り、英語を学ぶ目的を明確にしていないからです。英語の学習をスタートする以前に、目的を明確にすることを最優先してください。
目的が明確になるほど英語を学ぶための情熱が湧いてくる
英語を学ぶ目的は人によってさまざまです。例えば以下のようなことが考えられます。
- 昇給、昇進、もしくは転職するため
- 留学をするため
- 英語のプロを目指すため
- 外国人の友達を作るため
- 旅行先で使うため
- 自己成長のため
- 異性にもてるため etc.
このような明確な目標を持てるとどのようなことが起こるでしょうか。まず、目的が明らかになればなるほど情熱が湧いてきます。そして、情熱が湧けば湧くほど行動力につながるのです。
たとえば、2、3か月で英語が上達していると実感が出なく、毎日が単語の暗記や文法学習だけの単調な作業だったとしても英語の勉強を続けることができます。
人には誰でも願望があります。「~したい、~になりたい」という願望です。目的が明確であれば、あなたの望も明確になります。その願いを叶えるために、日々の学習にコツコツと励むことができるのです。
当時の私はプロの通訳者になることが目的であり、それを実現したくて仕方ありませんでした。英語を究めたかったですし、プロの通訳者になることで国と国との懸け橋になりたいと思ったからです。
そのおかげで情熱も湧き、通訳者になって英語をスムーズに話している自分をイメージすることができました。そのイメージが行動力につながり、「毎日単語を100個覚える、文法書を1日30ページは勉強する」などを続けることができました。
まとめ
目的を持つことで、あなたの英語習得スピードは格段と上がるようになります。なんとなく「英語を話せるようになりたい」と思っているだけでは、日々の勉強や訓練に嫌気がさし、すぐに挫折をしてしまうことでしょう。
そのため、英語の勉強を始める前に目的を明確にすることを最初に行ってください。これをするのとしないのでは、後で英語学習に大きな差が生まれます。