頭から英文を理解するための読解法:不思議の国のアリス

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ここでは「不思議の国のアリス」の原文を使って英文解釈をする練習をしていきます。

和訳と解説を下に載せてありますので、まずは原文を自力で読み、自分の訳や解釈が正しいかどうかをチェックしましょう。

目次

原文

①Alice was beginning to get very tired of sitting by her sister on the bank, and of having nothing to do. ②Once or twice she had peeped into the book her sister was reading, but it had no pictures or conversations in it, “and what is the use of a book,” thought Alice, “without pictures or conversations?”
Lewis Caroll氏の「Alice in WonderLand」より

和訳

 ①アリスは、川岸でお姉さんの隣に座って、何もしないでいることがだんだんと退屈になっていきました。②1度か2度、彼女はお姉さんが読んでいる本を覗き見たりしていましたが、そこには絵もないし会話もありませんでした。「絵も会話もない本なんて、何の役にも立たないじゃないの」とアリスは思いました。

解説

①was beginning toで「~し始めた」という意味です。get very tired of+動名詞で、「~することに飽き飽きしてきた」という状態の変化を表します。ofという前置詞のあとは必ず名詞がきます。ここでは、名詞の仲間である動名詞「sitting」がきています。

by her sisterは「お姉さんの隣で」、on the bankは「川岸で」という意味です。この2つは副詞句であり、前のsittingを修飾しています。そのため、「川岸でお姉さんの隣で座ること」という訳になります。on the bankをher sisterという名詞を修飾している形容詞句と考え、「川岸にいるお姉さん」と訳しても構いません。

②Once or twiceを読んだあとにshe had peepedという主語+述語が見えてきます。ここで、「Once or twiceはこの文章の主語ではなく、副詞句だ」と理解できることが、頭から英文を理解するためには大切です。そのため、訳は「1度か2度、~」となります。

she had peepedと過去完了が使われているのはなぜでしょうか。これは、前の文章の「was beginning to get tired of~」という過去形の前の動作を表しているからです。peep into~で「~を覗き込む」という訳です。

the book her sister was readingとなっていて、readingは他動詞なのにうしろに目的語がありません。これは「関係代名詞の目的格でthe bookとher sisterの間にwhichまたはthatが省略されている」と瞬時に理解できれば合格です。

but it had no pictures or conversations in itのitはそれぞれ何を指しているでしょうか。実は、どちらともthe bookを指しています。最後のin itはなくても理解できますが、英語はこのように細かく「それ(その本)はそれの中に絵や会話がない」と書くことが多いです。

what is the use of~で、「~は何の役にたつのか」という意味です。thought Aliceは倒置が起こっています。前に””というマークがあり、この中の文章はアリスが言った台詞です。そのあとに「アリスは思った」と書くわけですが、このように””マークのあとに続くと、thought Aliceのように倒置が起こることが良くあります。

thought Aliceのあとにまた””が続いています。これは、前の””の続きであり、その間にthought Aliceが挿入された形となります。


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