ここでは「What if FUD?」の原文を使って英文解釈をする練習をしていきます。
和訳と解説を下に載せてありますので、まずは原文を自力で読み、自分の訳や解釈が正しいかどうかをチェックしましょう。
原文
①FUD stands for Fear, Uncertainty, Doubt. ②It is a marketing technique used when a competitor launches a product that is both better than yours and costs less, i.e. your product is no longer competitive. ③ Unable to respond with hard facts, scare-mongering is used via ‘gossip channels’ to cast a shadow of doubt over the competitors offerings and make people think twice before using it.
和訳と解説
① FUDとは「恐れ、不安、疑い」の略である。
stand forで「~の略である」という意味です。
② これは、競合が自分たちのものよりも優れていてかつ安価な製品を発売したとき、つまり自分たちの製品がもはや他社に勝てないときに使われるマーケティング手法である。
最初のItはFUDを指しています。usedは過去分詞であり、a marketing techniqueを修飾している形となります。関係代名詞に書き換え可能であり、a marketing technique that is usedと同じ意味となります。
when a competitor launchesと続いているので、whenは「~するときに」という接続詞であることがわかります。このwhen以下は副詞節であり、これは動詞のusedにかかっています。そのため、「~するときに使われる」という訳になります。
launch a productで「製品を発売する」というコロケーションです。a product that is better than yoursは関係代名詞です。意味は、「自分のよりも優れている製品」です。yoursとはつまり、your productのことです。
and costs lessは「コストがより少ない」というのが直訳です。このフレーズもa product that isという関係代名詞節の中にあり、a product that costs lessという読み方をすることが正しいです。
i.e.は「つまり~」という意味です。no longerは「もはや~でない」という訳になります。
③ 確たる事実にこちら側も応酬できないときは、競合他社のオファーに疑惑の影を投げ入れて顧客が購入する前にもう一度考えさせる。そのために、ゴシップ経路を通じてお客を不安にさせるのだ。
hard factsは「確たる事実、変えられない事実」という意味です。respond withで「~に対応する」です。Unable to~から文章が始まっているので、ここで「これは分詞構文だ」と理解できることが大切です。Unableの前にはBeingが省略されています。
Scare-mongering is usedを見て、ここで「メインの文章がここから始まる」と確認します。では、Unable to respond withという分詞構文の主語はscare-mongeringでしょうか。これは誤りです。「もし分詞構文の主語がwe, you, Iなどになる場合は、これらを省略できる」というルールがあります。そのため、「We being unable to」としなくても大丈夫です。
be used viaで、「~を通して」という意味です。cast a shadow of doubts overで、「~に対して疑惑の影を投げ入れる」という意味になります。to castのtoは何用法でしょうか。これは副詞用法として使われており、usedを修飾します。
make people think twiceで、「人々に2度考えさせる、考え直させる」という意味です。before using itはどこにかかっているでしょうか。これは、make people think twiceにかかっており、「それを使う前に人々に2度考えさせる」という意味です。
before using itのusingは分詞構文であり、このように前にbeforeなどの接続詞をつけることができます。before using itは副詞句であり、make people think twiceを修飾しています。