英会話に文法は本当に必要?同時通訳者が教える「話すための文法」の真実

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「文法なんて勉強しても話せるようにならない」

「ネイティブは文法なんて考えてない」

こんな言葉を聞いたことはありませんか?

実は、これこそが多くの日本人を英会話から遠ざけている危険な誤解なのです。

私は同時通訳者として活動していた経験がありますが、最も重視していたのは、実は文法力でした。

この記事では、なぜ「文法いらない」という誤解が生まれるのか、そして本当に英会話で使える文法とは何かをお伝えします。

目次

なぜ「文法いらない」という誤解が生まれるのか

誤解①:ネイティブは文法を意識していない → 嘘

「ネイティブは文法を意識せずに話している。だから文法なんて必要ない」

これは嘘です。

確かにネイティブスピーカーは文法を「意識」していません。しかし、それは幼少期から自然に文法のルールを習得しているからです。

彼らは意識していなくても、そのルールに従って話しています。

あなたも日本語を話すとき「これは第3文型だから…」と考えませんよね?

でも、あなたは日本語の文法をちゃんと使っています。

ネイティブが「意識していない」のは、文法が不要だからではなく、文法が無意識レベルで習得されているからなのです。

誤解②:子供みたいに自然に覚えればいい → 不可能

子供は文法なんて勉強しなくても英語を話せるようになる。大人も同じでしょ?」

残念ながら、これも誤解です。

人間の脳には「言語形成期」があります。これは一般的に12〜13歳までと言われています。

この時期を過ぎた大人の脳は、子供のように「聞き流して覚える」ことは科学的に不可能です。

なので大人が英語をマスターする唯一の方法は、「日本語の脳を使って、英語を論理的に操作する」ことです。

そして、その「論理的な操作」に必要なのが、文法なのです。

誤解③:「知識」としての文法と「道具」としての文法の混同

ここで重要なポイントがあります。

多くの人が「文法いらない」と言うとき、彼らが思い浮かべているのは**「試験のための文法」**です。

  • 独立分詞構文
  • 関係代名詞の非制限用法
  • 仮定法過去完了

こういう難しい用語を覚えることが「文法」だと思っている。

確かに、こういう分析用の文法知識は会話では使いません。

しかし、「話すための文法」は別物です。

それは、あなたの言いたいことを正しい語順で組み立てるためのルールであり、英会話の「設計図」なのです。

英会話における文法の本当の役割

文法は「語順のルール」である

文法とは何か?一言で言えば、語順のルールです。

日本語と英語の最大の違いは、この「語順」にあります。

日本語では:

  • 「私は昨日学校に行った」
  • 「昨日私は学校に行った」
  • 「学校に昨日私は行った」

すべて通じます。

しかし英語では、語順が変わると意味が変わるか、通じなくなるのです。

  • “I went to school yesterday.” ✅
  • “Yesterday I went to school.” ✅
  • “School went I yesterday to.” ❌ 意味不明

この「正しい語順」を決めているのが、文法です。

文法がないと「ブロークンイングリッシュ」になる

文法なしで英語を話そうとすると、どうなるか?

単語をただ並べるだけになります。

  • “Yesterday, school, go, I…”
  • “Want, coffee, you, maybe?”
  • “Tomorrow, meeting, have, we…”

これは「ブロークンイングリッシュ」と呼ばれます。

確かに、相手が文脈から推測してくれれば通じることもあります。

しかし、これでは:

  • ビジネスでは信頼を失う
  • 複雑な内容は伝えられない
  • 相手に負担をかける
  • いつまでも上達しない

という問題が発生します。

同時通訳者が文法を最重視する理由

私が同時通訳者として活動していたとき、最も鍛えていたのは文法力でした。

なぜか?

同時通訳者は、どんな日本語が来ても瞬時に英語に変換できなければ仕事になりません。

そのとき頼りになるのは、「暗記したフレーズ」ではなく、「どんな文でも組み立てられる文法力」なのです。

文法は、パズルのパーツを組み立てるルールのようなもの。

ルールを知っていれば、新しいパーツが来ても組み立てられる。

ルールを知らなければ、同じパターンしか再現できない。

これが、同時通訳者が文法を最重視する理由です。

英会話に必要な文法用語はたった50個

「でも、文法って難しそう…」

安心してください。

日常会話からビジネス英会話まで、必要な文法用語は約50個だけです。

難しい用語は全て廃止する

私の英語習得メソッドである「TELM(Tai’s English Learning Method)」では、従来の複雑な文法用語を廃止しています。

スクロールできます
従来の用語(廃止)TELMの呼び方
動名詞名詞のdoing形
現在分詞形容詞のdoing形
過去分詞形容詞のdone形
to不定詞名詞 / 形容詞 / 副詞のto do形

なぜこう呼び変えるのか?

それは、「その言葉が文のどこに置けるか」を明確にするためです。

文法は「パズル」として捉える

TELMの最大の特徴は、「全ての文法は4つの品詞(名詞・動詞・形容詞・副詞)に分類できる」という考え方です。

各品詞は「置ける場所」が決まっています。

名詞が置ける場所:

  1. 主語
  2. 補語
  3. 目的語

形容詞が置ける場所:

  1. 補語
  2. 名詞の前
  3. 名詞の後(2語以上の場合)

副詞が置ける場所:

  1. 文頭
  2. 文中
  3. 文末

これを理解すれば、文法はパズル感覚で組み立てられるようになります。

文法を「使える」ようにするISIサイクル

「文法は大事だとわかった。でも、どうやって使えるようにするの?」

ここで重要なのは、「知っている」と「使える」は全く違うということです。

文法を「知識」として暗記しても、会話で瞬時に使えなければ意味がありません。

音読 → 暗記 → 応用の3ステップ

私が開発した「ISI(瞬間独り同時通訳)サイクル」は、文法を無意識レベルで使えるようにするトレーニング法です。

Step 1: 音読
正しい英文を声に出して読む。口の筋肉を英語の音に慣らす。

Step 2: 暗記
その英文を暗記する。使える表現のストックを増やす。

Step 3: 応用
暗記した文法パターンを使って、別の文を作る練習をする。

このサイクルを毎日繰り返すことで、文法が無意識レベルで使えるようになります。

これが、ネイティブと同じ「文法を意識せずに話す」状態です。

まとめ:文法は英会話の「設計図」

「文法いらない」は嘘です。

  • ネイティブは文法を無意識で使っている(だから「意識していない」)
  • 大人の脳は「聞き流し」では習得できない
  • 「試験のための文法」と「話すための文法」は別物
  • 必要な文法用語は約50個
  • 文法は「パズル」として捉えれば簡単

あなたが学校で習った文法は、無駄ではありません。

それを「分析用」から「会話用」に変換するだけで、あなたの英会話力は劇的に変わります。

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