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英語の文法:不定詞と動名詞の使い分け

ここでは、目的語にto不定詞か動名詞がくる場合の正しい使い分け方を解説します。初級者や中級者がよく間違えるところでもありますので、しっかり理解して正しい英文が作れるようにしましょう。

 

to不定詞とは、「to+動詞の原型(get, takeなど)」のことを指します。動名詞は、動詞の原型にingを加えた形を指します(getting, takingなど)。目的語とは、文中に使われている動詞が他動詞に分類される場合に必要な品詞です。

 

例えば、enjoyは「~を楽しむ」という意味の他動詞なので、「I enjoyed.」では「~を」という部分が無いため、文章が完成していません。そのため、enjoyedの後ろに目的語を持ってくる必要があります。以下の例文では、itが目的語となります。

 

私はそれを楽しんだ。
I enjoyed it.

 

では、「私はピアノを弾くことを楽しんだ」という場合はどうすればよいでしょうか? 「~すること」を表現するためには、to不定詞か動名詞を使うことができます。しかし、「enjoyの後ろには動名詞しか持ってくることができない」というenjoyの語法があります。そのため、to不定詞を使うことはできません。

 

I enjoyed playing the piano.

 

このように、目的語にto不定詞か動名詞を使いたい場合は、他動詞の語法を確認する必要があります。他動詞によって、to不定詞を使う場合や動名詞を使う場合と決まりがあるのです。

 

このルールを無視してしまうと、ネイティブにとって不自然な文、または意味が変わってしまうことも多々あります。語法は全て英和辞書に載っていますので、そちらで1つ1つ確認をしてください。ただし、to不定詞や動名詞を文中の主語か補語で使う場合は、特に上記のようなルールを気にする必要はありません。

 

それでは、以下でto不定詞と動名詞の使い分けをより詳しく見ていきます。

 

 to不定詞だけを目的語にとる動詞
以下の動詞は、動名詞を取ることができません。

 

私はそのビジネスを行うことに決めた。
I decided to do the business.
I decided doing the business. (このように言えません)

 

彼らはなんとかその電車に乗ることができた。
They managed to get on the train.

 

 動名詞だけを目的語にとる動詞
以下の動詞は、to不定詞を取ることができません。

 

私は水泳を楽しんだ。
I enjoyed swimming.
I enjoyed to swim. (このようには言えません)

 

私は彼を説得するのをあきらめた。
I gave up persuading him.

 

 動名詞とto不定詞両方を目的語にとれる動詞
以下の動詞は、動名詞とto不定詞の両方を目的語にとることができます。そのため、自分の使いやすい方を使うとよいでしょう。

 

彼らは喧嘩をし始めた。
They started to fight ( = fighting).
= They began to fight (= fighting).

 

私は小説を読むのが好きだ。
I like to read novels (= reading novels).

 

 不定詞、動名詞で意味が変わってしまう動詞
一般動詞の中には、あとに続く動詞を不定詞にするか動名詞にするかによって、意味が変わってしまうものがあります。この場合、不定詞はこれからすることを表し、動名詞は過去にしたことを表します。

 

明日6時に起きることを思い出した。
I remembered to get up at six tomorrow.

 

昨日6時に起きたことを思い出した。
I remembered getting up at six yesterday.

 

傘を持ってくるのを忘れた。
I have forgotten to bring an umbrella.

 

ここに来たことを決して忘れはしないだろう。
I'll never forget coming here.

 

残念ながら、彼は試験に合格できませんでした。
I regret to say that he did not pass the examination.

 

I regret to sayは決まり文句で、「残念ながら、遺憾ながら~」というかしこまった言い方です。会話表現ではI'm sorry to sayというのが普通です。

 

私は彼に本当のことを話したのを後悔している。
I regret telling him the truth.

 

 能動を表す不定詞と受動を表す動名詞
to不定詞を使うと能動態としての役割を果たし、動名詞を使うと受動態として機能する動詞があります。代表的な動詞では、wantやneed、deserveなどです。以下の例文で確認しましょう。

 

この服を洗う必要がある。
I need to wash this clothing. (能動)

 

This clothing needs washing. (受動)
= This clothing needs to be washed.

 

上の文では、washingという動名詞がそのまま受動態になります。本来の目的語のclothingは受動態のため、上の文のように主語にきます。

 

この問題は検討の価値がある。
We deserve to consider this problem.

 

This problem deserves considering.
= This problem deserves to be considered.

 

日本人にとって、動名詞は使いにくいです。普通の英文の作りと同じように、後ろに目的語をもってきてしまいがちだからです。こうした間違いを避けるためにも、to不定詞の方が使いやすいです。

 

 その他重要な一般動詞
その他に会話でよく使われる動詞を見ていきましょう。後ろに動名詞がくるかto不定詞がくるかで意味やニュアンスが違ってきます。

 

彼は走るのを止めた。
He stopped running.

 

彼は立ち止まって看板を見た。
He stopped to look at the signboard.

 

彼はその車を押してみようとした。
He tried to push the car. (「押してみようとした」というだけで、実際に押せたとは限らない)

 

彼は試しにその車を押してみた。
He tried moving the car. (実際に車を動かして、その結果をみるというニュアンス)

 

以上で動名詞、不定詞の違いについての解説は終わりです。これらをスピーキングやライティングで使いこなすには、辞書で1つ1つ動詞の語法を確認し、自分で実際にこれらの単語を使ってみることが大事です。

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