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音読をして英語の文章をスラスラと言えるようにする方法

大人の日本人が英語を話す際、頭の中で思いついた日本語を翻訳しながら英語で話すことが大事です。そのためには、発想した日本語を正確に英訳するための文法力と単語力が必要です。

 

しかし、英語は文法の知識を身につけただけでは話せるようになりません。それは、「中学、高校で英語を勉強したのにも関わらず、なぜ英語が話せないか」ということを考えれば理解できます。

 

学校での英語は (knowing that)「~ということを知っている」という学習法です。つまり、文法に関しての知識を持っているだけです。知識を持っていることと、文法を自由自在に使いこなすことには大きな差があります。

 

(knowing that)を (knowing how)「~のやり方を知っている」に転換しなければなりません。言い換えれば、ただ知っているだけの知識をいつでも使いこなせるようにしなければなりません。

 

 音読をすることで、いつでも使える文法力をつける
知識として覚えている文法を自由に使いこなすためには、それらを自分で使ってみることが必要です。ただ、初めのうちは口頭で英語に直すための時間がかかります。1文を作るのに数分かかってしまうこともよく起こります。そのため、流暢に話すには「どのような方法で翻訳時間を短縮するか」が重要となります。

 

これを解決するために、同じ英文を繰り返し音読することが大切です。文法的に理解した英文を何度も音読することによって、頭に覚えさせてしまいます。すると、次回似たような文章を英語で話すとき、素早く英文を構成することが可能となります。

 

このように説明すると、多くの人は1文を5回~10回ほど音読しただけで次の例文に進んでしまいます。しかし、その程度ではまだ文法を使いこなせるようにはなりません。ここを勘違いしている人がとても多いです。

 

例えば、テニスでサーブの練習をするとします。コーチからラケットの持ち方、ボールの投げ方などを教わったとします。これは、英語で言えば文法を知識として覚えたレベルです。

 

では、そういったサーブの理論を覚えたあとに、10回だけの練習でサーブが打てるようになるでしょうか。まず不可能だということは明らかです。安定したサーブが打てるようになるまでには、何万回も練習する必要があります。

 

同様に、例えば仮定法を使いこなせるようになるには、文法の知識を仕入れただけでは不可能です。何百回も仮定法を使って例文を音読する必要があります。

 

何度も繰り返していると、次第にその文章を自分で応用できるという感覚が湧いてきます。使っているうちに、だんだんと感覚で文法を使えるようになってくるのです。ここまで何度も繰り返し音読をしなければ、口からスラスラと英文が出てくることはありません。

 

 「繰り返す」ことの重要性
何かを極める場合は、当然練習が必須です。それは数回だけではなく、何百や何千回という領域です。これは、一流のスポーツ選手やアーティストらがすでに証明しています。

 

例えば、イチロー選手は180個ほどのボールが入る箱を用意して毎日バッティングの練習をしていたそうです。ボールをピッチングマシンに詰め、それらを全て打ってから拾い集めるということを繰り返していたそうです。一度だけではなく、これを1日に五度も六度も繰り返していました。

 

歌舞伎の役者に関して言えば、「歌舞伎は型が重要であり、それを身につけるためには百回型を稽古する必要がある」とのことです。

 

ある有名なバイオリニストの話によると、「ある曲を弾けるようになるには、何百回も繰り返す必要がある。何度も弾いていると、ある日突然苦もなく弾けるようになってくる。そうなると、自分の実力が一段と上がったように感じバイオリンが面白くてたまらなくなる」と話しています。

 

このように、同じことを何度も繰り返すことが重要なのです。英語学習に関しても同じであり、「愚直に繰り返した人」だけが英語学習において飛躍することができます。

 

同時通訳の草分け的存在である國弘正雄氏は、このように述べています。

 

傍目には単調な繰り返しに見えても、当人達は技術の奥行き、質の真価ということを生き生きと感じている。それに惹かれて繰り返せるのです。彼等にとって繰り返しは無限の喜びなのです。

 

(引用:國弘流英語の話し方より)

 

何度も同じ例文を繰り返すことによって、少しずつその例文を自分の言葉として応用ができるようになります。
そして、ある時点で「文法を考えなくても感覚的に使いこなせるようになる」ことができます。そこまでくればもうしめたものです。

 

ぜひ音読を何度も行ってください。一度この感覚を身につければ、それは一生ものの財産となり、忘れることはありません。

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