同時通訳のプロセスを応用し、英語を文頭から作れるようにする

日本人が英語を流暢に話せない理由の1つに、「英語の語順で話すことに慣れていない」ことがあります。日本語と英語の語順はほぼ反対なので、ヨーロッパ言語(フランス語、ドイツ語、イタリア語など)を話す人達と比べて、日本人は英語の習得にとても苦労します。

 

 英語の語順通りに、頭から英文を作る感覚を身につける
私たちが英語を話すときは、ネイティブと同じように文頭から順番に英文を作れるよう訓練しなくてはいけません。例えば表現したい日本語を思いついた際に、それを頭の中で全て英語にしてから話し始めるというのでは遅すぎます。

 

そうではなく、言いたい日本語を思いつく作業と、英語を口から発するという作業を同時に行ってください。これは同時通訳のプロセスと非常によく似ています。分かりやすく例を用いて説明します。以下の例文を英語で言いたいとします。

 

彼女は昨日、あそこのベンチに座っている男と話していた。

この文章を作るときに、頭の中で英語に全部転換してから話し始めてしまうと、相当な時間がかかってしまします。

 

「主語は誰にしようかな。この文章は関係代名詞にしようか、それとも分詞を使おうか。時制はどうしようか」など、これらを全て考えていては話し始めるまでに十秒以上はかかってしまうでしょう。もちろん、ネイティブはそこまで待ってはくれません。

 

代わりに、英語を話しながら次に繋げるフレーズを考えてください。つまり、上の日本語の文章が思いついたら、「She was talking to the man yesterday」と話し始めてしまいます。その間に、「あそこのベンチに座っている」をつなげるにはどうすれば良いかを考えます。

 

「to the man yesterday」まで話したときに、「the manを先行詞として、関係代名詞か分詞を使えるな」と発想するのです。そして、「who is sitting on the bench over there」、または「sitting on the bench over there」のいずれかを話します。

 

このような考え方でスピーキングの練習をしてください。もちろん最初はスラスラ話せません。恐らく、「She was talking to the man yesterday」で一旦話がストップするでしょう。それでも全く構いません。

 

もし関係代名詞が思いつかなかったら、そこで文章を終わらし、「He is sitting on the bench over there.」と文章を主語から作り直しても通じます。

 

これは慣れの問題です。何度も作って、無意識に関係代名詞や分詞が口から出てくるまで練習してください。そのためにも、まずは文法知識を蓄え、自分が関係代名詞や分詞を作るための元となる例文暗記をするのです。
多くの「英語が話せる」と豪語している人は、英語が話せるようになるための具体的な方法を教えることができません。感覚的に何となく話しているからです。そして彼らが英語を教える際は、「ネイティブがよく使うフレーズ」や「シチュエーション別の決まり文句表現」を教えることに終始します。

 

これでは、いつまでたっても中級者レベルから上へはいけません。正しい文法を使って一から自力で文章を作ることができないのです。

 

英語を本当に自由自在に話せるようになりたければ、語学のプロから教わるべきです。つまり、同時通訳者や翻訳者といった、本当の意味で英語を極めている人たちです(ただし、母国語が日本語の人に限ります)。

 

この同時通訳を応用したトレーニングは、ネイティブと同じく頭から文章を作る練習です。ネイティブは感覚的に前から文章を作れますが、我々日本人は理論を学ばなければこれができません。

 

頭から英文を作れるようになるための理論は、当サイトの文法セクションで全て公開しています。各ページを参考にして、ネイティブのように頭から順番に英語を話す感覚を身につけてください。

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