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ディクテーションこそ最も効果的な学習法である

リスニング力を上げるためには、基礎力なしに単に聞き流しているだけでは効果が表れません。母国語が完成された私たちには、赤ちゃんのように「聞くだけで自然とその言葉が話せるようになる」という能力がなくなっているからです。

 

そのため、意識的にリスニング力を上げることが重要となります。具体的に言えば、まずは文法と単語力を高めることが大切です。そして、英文を丁寧に聴くことで完璧な理解を目指す精聴を数多くこなします。この練習の後に、初めて速聴力に効果がではじめてきます。

 

私は18歳の時にアメリカの大学へ留学しました。1年半ほど滞在しましたが、帰国後に受けたTOEICの点数は700点くらいでした。TOEICのリスニングセクションで流れる英文は、実際のネイティブが話すスピードと比べてかなり遅いです。それにも関わらず、リスニングの点数が良くありませんでした。

 

アメリカに長期間滞在してもリスニング力が伸びなかった原因ですが、やはり精聴の訓練をしていなかったことが大きいです。

 

私は文法が得意でしたが、それをリスニングで活かすための練習を全く行っていませんでした。そのため、リスニング力を効果的に上げることができなかったのです。帰国後に精聴の重要性に気づき、そこからリスニング力が飛躍的に伸びました。

 

 精聴トレーニングはディクテーションが最も効果的なトレーニングである
ディクテーション(dictation)とは、つまり「書き写す」ということです。英語で聞き取ったものを全て紙に書き起こしていきます。この練習法が効果的である理由は、どこが聞き取れなかったのかがはっきりと分かるからです。

 

何となく英文を聴いているだけでは、分かったつもりになってしまうことがよくあります。しかし、実際に紙に書き出せばそういったことを防ぐことができます。

 

ディクテーションのやり方としては、1~2分程度英文を聞き、それを全て書き取ってください。聞き取れなかった箇所は何度も聞き返し、徐々に空欄を埋めていきます。

 

どうしても聞き取れない箇所がいくつか出てくるはずです。そのような場所は、大抵の場合何度聞いても聞き取ることができないものです。どうしても聞き取れないというところまで粘り強く聞き、そして初めて答えの英文を見ます。

 

自分が書き取った英文と答えの英文を照らし合わせ、どのくらい聞き取れていたか確かめます。聞き間違えた箇所、または聞き取れなかった箇所は何度も繰り返し聞き、英語の崩れの音を体得してください。

 

何度聞き返しても聞き取れない原因は、音が崩れる英語独特のルールを体得していないからです。日本語は母音が多用される言語ですが、英語は「ツッ、トゥ」といった子音が多用される言語です。私たちは日本語特有の音に慣れているため、英語を聞くと最初は雑音のように聞こえます。

 

やっかいなことに、英語が話されるときは「単語同士がつながって発音されたり、単語の最後の文字が脱落して発音されない」という現象も起こります。また、地域によって方言などもさまざまなため、これらのルールを体得していないと聞き取ることは不可能なのです。

 

このようなルールを体得するためにも、ディクテーションはとても役に立つ勉強方法です。1~2分ほどの英文を100個ほどディクテーションすれば、かなり基礎力がついているはずです。

 

ここまできたら、速聴も初めて理解した音のルールを何度も聞いていきます。最終的には、そのルールを意識せずに理解できるレベルにまで引き上げていきます。この正しいプロセスを得ることで、真のリスニング能力を身につけることが可能となります。

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