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英語をマスターするにあたり、文法知識は必須である

 

文法は、大人が英語を最も効果的にかつ体系的に学ぶためには非常に大切な知識です。文法を学ばずして英語の学習をするのは、地図を持たずに初めての街をぐるぐると周るようなものです。目的地に早く到達するためには、地図が欠かせないのは言うまでもありません。

 

文法はいわば地図のようなものです。文法の知識さえ身につけてしまえば、目的地(自分のゴール)に最短でたどり着くことが可能です。

 

一方、挨拶などの簡単な日常会話では、そこまで難しい文法知識は必要ありません。むしろ、ほとんど決まり文句で済ませられるケースが多いです。

 

以下のような会話がその例です。

 

A君 「やあ元気?」
B君 「元気だよ。A君は?」
A君 「まぁまぁかな。今日授業は9時からだよね?」
B君 「そうだよ」
A君 「俺朝マジで苦手なんだよね。めちゃくちゃ眠いよ」
B君 「昨日何時に寝たの?」
A君 「夜中の3時だったかな。Youtube動画見すぎちゃったよ。マジ面白くてさ」
B君 「それが理由だね」

 

これぐらいのレベルであれば、中2レベルの文法力と決まり文句さえ覚えておけば、すぐにスラスラと話すことができます。これを英語に訳すと、以下のようになります。

 

A君 「Hey how's it going?」
B君 「I'm good, you?」
A君 「Not bad. We're having class at nine, aren't we?」
B君 「Yep.」
A君 「I'm really bad in the morning, so sleepy.」
B君 「What time did you sleep last night?」
A君 「At three I guess, watching too many Youtube videos. Really enjoyed it.」
B君 「No wonder you're so sleepy, then.」

 

このように、難しい文法やフレーズは全く使っていません。何度も同じフレーズを使っていれば、自然と流暢に英語を話せるようになっていきます。

 

次に、文法力が特に必要とされる場面をみてみましょう。例えば、あなたが外国の友達とある時事問題について話しているとしましょう。そして、友達があなたに意見を求めてきたとしましょう。果たして、決まり文句とわずかな文法知識だけで、あなたの言いたい日本語を全部英語で正確に表現することは可能でしょうか?

 

あなたが下記の日本語を英語で表現したいとしましょう。

 

「思うに日本は少子高齢化が進むにつれて、今後はますます支払わなければいけない年金が増えるだろう。」

 

上の例文は、決まり文句だけで全てを表現することは不可能です。表現方法は人によって様々ですが、少なくとも3つほどの文法項目を使う必要があるでしょう。私であれば、以下のように英語で話します。

 

I consider (that) we're going to have to pay more pension premiums in due course with Japanese declining birth rate and growing aging population.

 

このように、「consider+that節」や、「付帯状況のwith」、「分詞の限定用法」などといった文法を使って表現します。決まり文句は一切使っていません。

 

日常会話で深い話をする時も同様に、文法知識が必要です。

 

彼は今は仕事に専念したいと言ってなかなか私と連絡を取ってくれない。私だったら、例え忙しかったとしても5分でも電話しようと思うのに。これは一旦距離を置くべきなのかな?

 

私であれば、以下のように表現をします。

 

He won't give me any ring saying (that) he wants to devote himself to his work now. If I were in his shoes, I would talk to him on the phone even for five minutes no matter how busy I am. Should I hold him at arm's length?

 

上の例文では、意思を表すwill、分詞構文、仮定法、no matter構文などを使っています。このように、決まり文句だけでは、上のような長い文章を表現することはできません。日常英会話でも、特に難しい内容が上のような相談事です。これらは高度な文法知識が要求されます。

 

会話の種類は2種類あり、1つは「相手との関係を維持するための会話」、もう1つは「情報伝達型の会話」と言われています。前者が約2割、後者が約8割を占めています。つまり、前者が「決まり文句や簡単な文法でカバーできる会話」、後者が「高度な文法運用力が必要とされる会話」となります。

 

英会話をマスターするには、この8割の会話を制覇する必要があります。何度も言いますが、日常会話を母国語と同じくらいのレベルにしたい方は、文法を意のままに操れるレベルまで高めておく必要があります。

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