英語の文法:総称人称の使い方、仮主語itへの書き換え

ここでは、総称人称のwe, you, theyの使い方を学習していきます。この3つの代名詞は、特定の人を指すだけではなく人々全体として表現することができます。これを、総称人称と言います。これは会話で頻繁に使われる表現ですので、しっかりと使い方をマスターしましょう。

総称人称は、主語がない日本文を英訳する際に大いに役立ちます。この使い方も下記で詳しく解説します。

weの総称人称

weは、聞き手だけではなく話し手も含むときに使われます。例文を見てみましょう。

明日何が起きるかはわからない。
We can’t tell what will happen tomorrow.

youの総称人称

これもweと同じく話し手も含みます。weよりさらに口語的な表現となります。

明日何が起きるかわからない。
You can’t tell what will happen tomorrow.

外国に行くときはいつでも用心しなければいけない。
You need to be careful every time you go abroad.

theyの総称人称

話し手も聞き手も含まないで第三者について話すときは、theyを使います。

(あの店は)煙草を売ってるか知ってる?
Do you know if (= whether) they sell cigarettes?

彼はメアリーと結婚するらしいよ。
They say that he is getting married to Mary.

They say thatは決まり文句であり、「~らしい、だそうだ」という意味です。

日本語の主語がない場合は総称人称で処理する

日本語は、主語をよく省略する言語です。下記の例文を見てみましょう。

あの店で自転車を売っているかな?
恋人と別れるときは落ち込むものだ。

このように、日本語では主語を省略することが頻繁にあります。しかし、英語では主語を省略することは原則できません。そのため、上記のような例文を英語に訳すときは必ず何かしらの主語が必要です。

多くの学習者は、上記のような和文を英訳するときに苦労します。このような場合、先ほど学習した総称人称を使えば問題を解決できます。実際に英訳をしてみましょう。

あの店で自転車を売っているかな?
I wonder if they sell bikes at that shop.

恋人と別れるときは落ち込むものだ。
You will feel down when you break up with your boyfriend / girlfriend.

このように総称人称を使えば、主語が省略された日本文でも英文を作ることができます。この用法は、日本人が英語をスラスラと話す上で必須の知識となります。何度も練習して、いつでも使えるようにしておきましょう。

総称人称と仮主語のitの書き換え

総称人称を使った文章は、以下のように仮主語のitを使って書き換え可能です。こちらはwe, you, theyよりも少しかしこまった表現となります。

地球が太陽の周りをまわっているのはみんな知っている。
We all know (that) the earth goes around the sun.
= It is known (by everyone) that the earth goes around the sun.

明日、彼らは京都に行くらしいよ。
They say they are going to Kyoto tomorrow.
= It is said that they are going to Kyoto tomorrow.
= People say they are going to Kyoto tomorrow.

PeopleはTheyの言い換えとして、会話でよく使われます。

総称人称として使われるone

oneも総称人称として使われますが、硬い言い方であり、主に書き言葉として使われます。oneは単数扱いです。

人々は助け合うべきだ。
One (= We, People) should help each other.

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