英語の文法:同格語句の使い方

同格とは、ある(代)名詞をより詳しく説明する語句や文章のことを指します。会話で主に使われる同格と、ライティングで主に使われる同格があります。

同格の種類

同格の種類は全部で5種類あります。下記の例文で1つずつ確認していきましょう。

・代名詞と名詞

私たち、ボブ、アンナ、ジョンと私は皆兵隊だ。
We are all soldiers,Bob, Anna, Josh, and I.
上記の例文では、代名詞の「We」を「Bob, Anna, Josh, and I」という名詞で詳しく説明しています。これは主にライティングで使われることが多いです。

・名詞と名詞

メアリーは2人の子を持つジョンの妻だが、昨日他の男と歩いていた。
Mary, John’s wife with two kids, was walking with another guy yesterday.
= Mary, who is John’s wife with two kids, was walking with another guy yesterday.
「Mary」を「John’s wife with two kids」と説明している形です。これも主にライティングで使われます。スピーキングで使う場合は、上記のように関係代名詞を使います。この時、コンマの前でいったん短い溜め時間をとり、「Maryについての説明をしている」と聞き手が理解しやすいようにします。

・同格のthat節

私は彼のためにサプライズパーティーをするという案に賛成だ。
I agree with the idea that we will have a surprise party for him.
that節を用いて、「the idea」を「~という案」と詳しく説明しています。これはスピーキングでもライティングでも頻繁に使われます。ただし、同格のthat節をとれる名詞は決まっています。例えば、「book+that節」という形はとれません。この場合、「book about (= on)」とするのが正解です。

このような単語を使う上でのルールを語法と言います。語法の調べ方ですが、これは全て辞書に記載されています。各見出しにおいて、「どの単語でthat節が使えるか」などが詳しく説明されていますので、こちらで確認すれば問題ありません。

・同格を表す単語
これもスピーキングやライティングでよく使われる形となります。以下の例文で確認しましょう。

日本式のホテルである旅館は、多くの外国人ゲストから人気である。
Ryokan, or (= namely, = that is to say) a Japanese style hotel, is popular with many guests overseas.
この文章は「Ryokan, a Japanese style hotel, is~」とも表現できます。orやnamelyなどをつけることによって、「Ryokanを詳しく説明してますよ」と聞き手に教えてあげる働きをします。そのため、この用法はスピーキングに適しているといえるでしょう。

この表現は私自身も多用します。ネイティブに日本独特の表現を説明する際に、この表現が大活躍するのです。たとえば、「おみくじ」を説明する際は以下のようになります。

おみくじは海外の観光客に人気である。
Omikuji, or a fortune-telling slip, is popular among tourists from overseas.
このように、まずは「おみくじ」をそのまま日本語で言い、そのあとにorを使って詳しい説明をしていくのです。とても便利な表現ですので、ぜひ使えるようになってください。

・同格を表すof
これは、どちらかと言えば書き言葉で使われます。以下の例文で確認しましょう。

彼は有能な男だ。
He is a man of ability.
= He is an able man.
このように、of以下の名詞で「どのような男か」を説明します。

彼は勇敢な男だ。
He is a man of courage.
= He is a courageous man.

彼らは7人だ。
There are seven of them.
= They are a group of seven.

これは重要だ。
This is of importance.
= This is important.

これらを会話で使う場合は、それぞれの例文の言い換え表現を使った方が簡単です。

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